柴犬が遺伝的にかかりやすい疾患と、飼い主さんが定期的にチェックすべき項目をひと目でわかるようにまとめました。早期発見や予防管理のポイントもご紹介します。


このようなサインが出たら、すぐに動物病院へ!
次のような症状が見られた場合、単なるかゆみではなく緊急事態の可能性があります。24時間以上続く場合や、急激に悪化する場合は、すぐに動物病院を受診してください。 - 片方の目が急に赤くなり、瞳孔が開いたまま固定される(緑内障の疑い) - 後ろ足を上げ、スキップのような歩き方を繰り返す(膝蓋骨脱臼3〜4期の疑い) - 24時間以上続く発作やバランスの喪失(神経系疾患の疑い) - 皮膚の滲出液、悪臭、重度の腫脹を伴う
| 項目 | 初発時期 | 推奨される検診頻度 |
|---|---|---|
| アトピー性皮膚炎 | 生後6か月〜3歳 | 6か月ごとに皮膚検診 |
| 膝蓋骨脱臼 | 成長期(主に幼い時期) | 年1回の整形外科検診 |
| 緑内障 | 中年齢以降に注意 | 年1回の眼圧測定 |
| 甲状腺機能低下症 | 成年期以降に注意 | 年1回のホルモン検査 |
| GM1ガングリオシドーシス | 幼い時期 | 交配前の遺伝子検査を推奨 |
柴犬の飼い主さんにおすすめの定期健康診断ガイド

柴犬の健康管理のポイント
柴犬は痛みを上手に隠す傾向のある犬種です。飼い主さんが普段と違うわずかな変化をいち早く気づいてあげることが何より大切です。 - 里親になる際、親犬の遺伝性疾患検査結果を確認する - 1歳以降は年に1回、総合健康診断を受ける - 皮膚のかゆみが2週間以上続く場合は、すぐに受診する - 滑り止めマットを使って関節を保護する - 適正体重(8〜11kg)を維持し、関節への負担を減らす


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Edition - Atopic Dermatitis Chapter
[2] Ettinger's Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th Edition - Inherited Diseases of the Dog
[3] Gough A. et al., Breed Predispositions to Disease in Dogs and Cats, 3rd Edition, Wiley-Blackwell, 2018
[4] Slatter's Fundamentals of Veterinary Ophthalmology, 6th Edition - Glaucoma in Dogs