シャム猫の短い被毛と特徴的なポイントカラーを健康的に保つためのグルーミングの頻度、使用する道具、そして皮膚ケアのポイントをまとめました。


このような色や毛の変化は、病院へ行くサインです。
ポイントカラーの毛が左右非対称に抜けていたり、普段よりも毛並みがボロボロでフケが増えている場合は、単なるグルーミングの問題ではない可能性があります。猫では、若年期には真菌性皮膚病(皮膚糸状菌症)や外部寄生虫(ノミ・マダニ)、成猫期にはアレルギー性・免疫媒介性皮膚疾患、老年期には甲状腺機能亢進症による過剰なグルーミングが報告されています。特に皮膚糸状菌症は、猫の脱毛で最も一般的な原因であり、ヒトにも感染する人獣共通感染症です。ポイント部位に硬貨状の脱毛、掻痒や舐め行為、皮膚の発赤が同時に認められる場合は、1週間以内に動物病院を受診するのが安全です。

シャム猫が特に注意すべき皮膚・呼吸器疾患
猫は、気管支を含む下気道疾患(喘息を含む)が全体の約1~3%で報告されるほど、決して珍しいことのない呼吸器の問題を抱えています。グルーミング中に呼吸が荒くなったり、歯茎の色が普段より蒼白または青白く見える場合は、すぐに受診が必要です。特定の品種がよりかかりやすいと断定するよりも、普段の呼吸の状態や歯茎の色を写真やメモで記録し、変化を比較する習慣を身につける方が安全です。ブラシをかけるついでに、口臭や歯茎の色、呼吸も一緒にチェックすれば、小さな異常も早期に気づくことができます。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Little, S.E., The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition, Elsevier, 2024
[2] Lappin, M.R., Canine and Feline Respiratory Medicine, 3rd Edition, Wiley-Blackwell, 2023
[3] Thomovsky, E., The Veterinary Workbook of Small Animal Clinical Cases, Wiley-Blackwell, 2020