ラグドールは、多嚢胞性腎症や慢性腎臓病のリスクがある長毛種の猫です。年齢別の腎臓検査のスケジュールと、早期発見のポイントをおまとめしました。


ラグドールの場合、腎臓検査はいつ頃から始めればよいでしょうか?
多嚢胞腎は、超音波検査で嚢胞を確認するのが最も確実な方法です。ただし、猫の場合は外見上は正常に見え、嚢胞や腎臓の肥大が成猫になってから明確に現れる場合もあります。そのため、一度の検査で終わらせるのではなく、基本的な健康診断と併せて腹部超音波検査を受け、その後は年齢に合わせて定期的に再確認することがおすすめです。
| 項目 | 0~2歳 | 3~6歳 | 7歳以上(シニア) |
|---|---|---|---|
| 血液検査(SDMAを含む) | 年1回 | 年1回 | 年2回(6か月間隔) |
| 尿検査 | 年1回 | 年1回 | 年2回 |
| 腹部超音波 | 迎えた直後に1回 | 2~3年ごと | 年1回 |
| 血圧測定 | 選択 | 年1回 | 年2回 |
| 心臓超音波(HCMを伴う) | 1~2歳で1回 | 2~3年ごと | 年1回 |
症状や家族歴に応じて周期は早まることがあります。獣医師と相談して調整してください。

ラグドールを飼う飼い主さんが必ず覚えておきたいポイント
腎臓の健康を考える際には、心臓(肥大型心筋症)と血圧も併せてチェックすることをお勧めします。肥大型心筋症の進行度を把握するには心エコーが最も有効な方法であり、定期的なモニタリングには腎臓の数値と血圧測定が含まれるのが一般的です。高血圧は腎臓病と関連しているため積極的な治療が必要ですので、腎臓検査の際に心エコーと血圧測定を同日で受けると効率的です。また、遺伝性の腎臓・心臓疾患に関する遺伝子検査は、繁殖や里親募集の段階で一度実施しておけば、生涯にわたってリスク群の分類を判断する際の参考資料として活用できます。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] August's Consultations in Feline Internal Medicine, Volume 7 — Chronic Kidney Disease in Cats
[2] BSAVA Manual of Feline Practice — Polycystic Kidney Disease
[3] Textbook of Cardiovascular Medicine in Dogs and Cats — Feline HCM in Ragdoll