ペルシャ猫は、長毛種かつ短頭種であるという特性から、皮膚腫瘍の発生率が高い品種です。好発する腫瘍の種類、早期発見のためのチェックポイント、そして生涯にわたる皮膚ケアの方法など、飼い主の方が必ず知っておくべき情報をまとめました。


| 項目 | 扁平上皮癌 | 基底細胞腫 | 肥満細胞腫 | 線維肉腫 |
|---|---|---|---|---|
| 主な部位 | 鼻・耳の先・まぶた | 頭・首・背中 | 頭・首の皮膚 | 体幹・脇腹の皮下 |
| 見た目 | 潰瘍・かさぶた・出血 | 硬い丸い結節 | ピンク・赤い結節 | 硬い腫瘤 |
| 良性/悪性 | 悪性 | ほとんど良性 | 検査で確認が必要 | 悪性 |
| 主なリスク要因 | 紫外線・色素の少ない毛 | 高齢 | 原因不明 | 原因不明 |
個別の診断は必ず獣医師の細胞検査・組織検査で確定する必要があります。
このような変化が見られた場合は、すぐに動物病院で診察を受けてください。
次に挙げる変化のいずれかが見られた場合は、24〜48時間以内に動物病院を受診することをお勧めします。皮膚腫瘍は、小さいうちに切除するほど予後が良好になります。 - 鼻先や耳先に、2週間以上治らないかさぶたや潰瘍が持続する - 1ヶ月以内に目立って大きくなった結節 - 触ると出血したり、分泌液が出たりする腫瘍 - 皮膚の結節を触った後、その部位が突然赤く腫れ上がる(マスト細胞腫の疑いあり) - 過去に注射を受けた部位に、硬いしこりが触れる

ペルシャ猫の定期健診—年齢別推奨頻度
ペルシャ猫は一般的な猫に比べて腫瘍や腎臓疾患の発症が早いため、検診の間隔を短く設定することがおすすめです。 - 0〜6歳: 年に1回の健康診断+飼い主による月1回の皮膚チェック - 7〜10歳: 6ヶ月ごとの検診+血液検査・腹部エコーを含む - 10歳以上: 6ヶ月ごとの検診+疑わしい結節がある場合は直ちに細針吸引細胞診(FNA)を実施 ペルシャ猫は多嚢胞性腎疾患(PKD)の好発品種でもあるため、腫瘍検診の際に腎臓エコーを併せて受診するのが効率的です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Little S., The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition, Chapter 35 (Feline Renal & Skin Disorders)
[2] Ettinger SJ, Feldman EC, Cote E., Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th Edition
[3] Withrow & MacEwen's Small Animal Clinical Oncology, 6th Edition (Skin Tumors of Cats)
[4] Rodaski S. et al., Feline Cutaneous Neoplasia: Retrospective Study, Veterinary Dermatology