ペルシャ猫は多嚢胞性腎疾患や短頭種呼吸器症候群などの遺伝性疾患のリスクが高いため、年齢に応じた定期的な健康チェックが不可欠です。ここでは、時期別の検査項目と周期をまとめました。

| 項目 | 〜1歳(幼い時期) | 1〜6歳(成猫) | 7歳以上(シニア) |
|---|---|---|---|
| 検診の頻度 | 1〜2か月ごと | 年1回 | 年2回(6か月ごと) |
| 腎臓の超音波検査 | 生後4・9か月の2回 | 2年に1回 | 年1回必須 |
| 血液検査 | 接種時に基本 | 年1回 CBC+生化学 | 年2回、腎臓の数値(尿素・クレアチニンなど)を含む |
| 尿検査 | 1回基本 | 年1回 | 年2回 |
| 心臓の聴診・超音波 | 基本の聴診 | 異常がある時に超音波 | 年1回推奨 |
| 歯科検診 | 基本の確認 | 年1回 | 年1〜2回 |
ただし、多発性嚢胞腎の家族歴がある場合は、すべての時期で検診の頻度をさらに増やす必要があります

このような兆候が見られたら、定期健診のスケジュールに関係なく、すぐに動物病院へお越しください。
水の摂取量や尿量が急激に増えた場合、食欲が落ちたり体重が減ったり、嘔吐や吐き気が見られたりする場合は、腎機能低下の兆候である可能性があります。ペルシャ猫の多嚢胞性腎は進行が緩やかで、初期症状も非特異的であるため、飼い主が気づいた頃にはすでに腎臓の損傷がかなり進んでいることが少なくありません。そのため、些細な変化でも普段と違うと感じた場合は、定期健診のスケジュールに関係なく受診することをお勧めします。また、呼吸が荒くなったり、口を開けて苦しそうに呼吸している様子が見られた場合は、短頭種に関連する呼吸器の緊急事態である可能性があるので、直ちに病院へ連れて行ってください。

ペルシャ猫の飼い主さんが必ず知っておくべき追加の注意点
ペルシャは短頭種であるため、麻酔時の呼吸器合併症のリスクが他の品種よりも高くなります。検診中に鎮静や麻酔が必要な場合(歯科・内視鏡など)は、必ず短頭種の麻酔に豊富な経験を持つ病院を選択してください。また、普段から自宅で3か月に1回、体重・飲水量・排尿量・呼吸数を記録しておけば、検診時に獣医師が変化をより正確に判断できます。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Susan Little, The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition, Chapter 35 - Urinary System
[2] Schaer & Gaschen, Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Edition, Feline Polycystic Kidney Disease
[3] Heath & Wilson, A Professional's Guide to Feline Behaviour: Understanding, Improving and Resolving Problems, Chapter 6