コッカースパニエルが遺伝的にかかりやすい外耳炎、緑内障、自己免疫疾患などの主な病気について、飼い主さんが事前にチェックできるようにまとめました。


このような耳のサインが見られた場合は、すぐに動物病院を受診してください。
耳から酸っぱいまたは生臭い匂いがしたり、黄色や茶色の分泌物が出たり、耳の内側が赤く腫れていたり、触ると泣き叫ぶほど痛みがある場合は、単なる掃除では解決しません。特に分泌物がねばねばして色が濃い場合は、シュードモナス菌の感染が疑われるため、細菌培養検査が必要です。

緑内障の緊急サインをチェック
片方の目だけが急に赤く濁って見えたり、瞳孔が普段より大きく開いていたり、目を頻繁にこすったり暗い場所を求めたりする行動が見られたら、24時間以内に緊急の獣医受診が必要です。「明日病院に行こう」と先延ばしにすると、その間に視力が永久に失われる可能性があります。
| 項目 | チェック部位 | 確認周期 |
|---|---|---|
| 慢性外耳炎 | 耳のにおい、浸出液、赤み | 週1回 |
| 原発性緑内障 | 目の充血、瞳孔の大きさ | 月1回+異常時は直ちに |
| 自己免疫性貧血 | 歯茎の色、尿の色 | 月1回 |
| 進行性網膜萎縮症 | 夜間の視野、暗い場所での行動 | 月1回 |
| 心筋症 | 咳、運動後の息切れ | 週1回観察 |
飼い主さんがご家庭で直接確認できる項目を中心にまとめました

コッカー・スパニエルを迎え入れる前に確認すべきポイント
コカースパニエルをお迎えになる場合や、繁殖をご検討の場合は、親犬の眼科検査(緑内障・進行性網膜萎縮症)、心臓検査、自己免疫疾患の既往歴の確認が重要です。遺伝性疾患は親犬一代で終わるものではなく、そのまま犬に受け継がれる可能性があるため、繁殖前の総合健康診断は保護者の責任となります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Edition - Otitis Externa in Cocker Spaniels
[2] Clinical Atlas of Canine and Feline Ophthalmic Disease, 2nd Edition - Chapter 163 Primary Glaucoma
[3] The Veterinary Workbook of Small Animal Clinical Cases, Case 30 - Breed Predisposition to Glaucoma
[4] Ettinger's Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th Edition - Immune-Mediated Hemolytic Anemia