スコティッシュフォールドは、軟骨疾患と慢性腎臓病の両方を同時にチェックする必要があります。年齢別腎臓検診項目と軟骨ケアをまとめました。


このような兆候が見られたら、すぐに病院へお越しください。
水を急激に多く飲んだり、尿量が普段より増えた場合、食欲が数日続いて落ち込み体重が減った場合、口臭がアンモニア臭に変化した場合、また跛行やジャンプ回避が24時間以上続いている場合は、腎臓と軟骨の両方をチェックする検査が必要です。多飲・多尿、食欲不振、体重減少、尿毒症(アンモニア臭)による口臭、嘔吐は、腎臓機能が低下した際に現れやすいサインです。特に嘔吐と多飲・多尿が同時に見られる場合は、腎臓機能がすでにかなり低下している可能性がありますので、損傷の程度は血液検査と尿検査で正確に確認する必要があります。

| 項目 | 1~3歳(成猫) | 4~7歳(壮年) | 8歳以上(高齢) |
|---|---|---|---|
| 検診周期 | 年1回 | 年1~2回 | 6か月ごと |
| 血液腎臓パネル | 基本のBUN/クレアチニン | + SDMA、リン、カリウム | + T4、電解質全体 |
| 尿検査 | 比重、尿糖 | + UPC(タンパク尿比) | UPC + 尿沈渣精密 |
| 腹部超音波 | 基準値1回 | 2年ごと | 年1回 |
| 血圧測定 | 選択 | 推奨 | 必須 |
| 関節・軟骨評価 | 触診 | 触診 + 歩行評価 | + レントゲン(必要時) |
痛み止めを服用中の場合は、検診周期を一段階早めます

スコティッシュフォールドを飼う際の注意点
この品種は、外見上痛みを上手に隠す傾向があります。じっと丸まっている姿が「おとなしい」からではなく、「関節が痛くて動けない」のかもしれません。トイレの縁を乗り越えるのが難しくなったり、グルーミングの頻度が減ったり、ジャンプ後の着地姿勢がぎこちなくなったりした場合は、軟骨と腎臓の状態を併せてチェックしてください。定期検診の結果報告書は一つのフォルダにまとめて保管し、次の診察で比較できるようにしておけば、数値の推移を早く把握できます。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Little SE (ed.), The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition, Chapter on Feline Genetic Diseases and Musculoskeletal Disorders
[2] Schaer M, Gaschen F (eds.), Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Edition, Section on Osteochondrodysplasia and Chronic Kidney Disease
[3] Sparkes AH et al., ISFM Consensus Guidelines on the Diagnosis and Management of Feline Chronic Kidney Disease, Journal of Feline Medicine and Surgery, 2016