ボクサーは、心室不整脈や心筋症により、突然の失神や突発死のリスクが高い犬種です。幼少期から定期的な心臓検査で早期に発見することが、最も重要なポイントです。


この兆候が見られたら、すぐに病院へお越しください。
次のいずれかの症状が見られた場合は、24時間以内に心臓専門医の診察を受けてください。ボクサーは不整脈が急激に悪化して突然死に至る可能性があるため、「大丈夫そうだから」とといって受診を先延ばしにしないでください。 - 一度でも失神や意識消失の経験がある - 安静時でも呼吸数が1分間に40回以上ある - 歯ぐきや舌が紫色や蒼白色で、元の色に戻らない - 運動後の回復時間が普段の2倍以上かかっている
| 項目 | 基本検診の周期 | 必須項目 |
|---|---|---|
| 1~2歳 | 年1回 | 聴診 + 胸部X線 |
| 2~6歳 | 年1回 | 聴診 + 心エコー + 24時間心電図 |
| 6歳以上 | 6か月~1年 | 心エコー + 24時間心電図 + 血圧 |
| 遺伝子保有時 | 6か月 | 24時間心電図 + 心エコー |
獣医循環器専門医のいる病院での診療をおすすめします。24時間心電図検査(ホルター検査)はボクサーの心室性不整脈診断の要です。

繁殖・購入前に必ず確認してください
ボクサーの不整脈性右心室心筋症は遺伝性疾患です。犬をお迎えする前には、必ず親犬の24時間心電図検査結果と遺伝子検査(STRN変異)の履歴を依頼してください。責任あるブリーダーであれば、これらの資料を共有してくれます。すでにボクサーを飼っている場合は、兄弟犬の心臓疾患の病歴を把握しておくことも、生涯にわたる健康チェックのスケジュールを組む上で大きな助けになります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Textbook of Cardiovascular Medicine in Dogs and Cats — Feline and Canine Cardiomyopathies chapter
[2] Meurs KM et al., Boxer Arrhythmogenic Right Ventricular Cardiomyopathy, Journal of Veterinary Cardiology
[3] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition — comparative cardiomyopathy chapter