ポメラニアンは、体格に対して膝蓋骨脱臼の発生率が最も高い小型犬種です。段階別の診断、サポーターや手術の適応時期、家庭でのケアのポイントを一括でまとめました。


| 項目 | グレード1 | グレード2 | グレード3 | グレード4 |
|---|---|---|---|---|
| 脱臼の様子 | 手で押すと外れ、自然に戻ります | 自然に外れたり戻ったりします | ほとんど外れた状態で、手で戻せます | 常に外れた状態で、戻せません |
| 飼い主が観察できるサイン | 症状はほとんどありません | 時々スキップするような歩き方 | 持続的な跛行(足を引きずる) | 前かがみの姿勢・筋萎縮 |
| 推奨される対応 | 体重管理・定期健診 | サポーター・リハビリ・体重管理 | 手術を積極的に検討 | 早期手術が必須 |
| 予後 | 良好 | 管理すれば良好 | 手術後は良好 | 手術しても一部後遺症が残ります |
ステージの診断は必ず獣医師の触診とレントゲン検査で決定します。
このようなサインが見られた場合は、24時間以内に動物病院を受診してください。
次のような症状が見られる場合は、単なる膝蓋骨脱臼ではなく、前十字靭帯断裂や骨折を合併している可能性があります。直ちに整形外科の診察を受けてください。 - 足を完全に持ち上げて体重をかけられない状態が12時間以上続く - 膝の部分が目立って腫れている - 触れると強い痛みで悲鳴を上げる - 普段はよく脱臼していた膝が、突然戻らなくなる

ポメラニアンの飼い主さんが生涯で気をつけるべきこと
手術の有無にかかわらず、生涯を通じて守っていただきたい管理の原則です。 - 滑りやすい床には必ずカーペットやマットを敷く - ソファやベッドへのジャンプは禁止——犬用階段を設置する - 理想体重の5%以内で体重管理を行う - 1年に1回、整形外科のX線検査を受ける - 抱っこする際は、後ろ足が空中でぶら下がらないようにしっかり支える

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Textbook of Veterinary Orthopaedic Surgery, Chapter 11 — Patellar Luxation
[2] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed — Pathophysiology of Patellar Luxation
[3] 100 Top Consultations in Small Animal General Practice, Ch.45
[4] The Dog Care Handbook — Knee and Stifle Conditions