パグ、シーズー、ペキニーズなどの短頭種は、眼窩が浅く瞼裂が広いため、眼球脱出や暴露性角膜炎のリスクが高い傾向にあります。ここでは、緊急時の判断基準から生涯にわたる目の保護ケアまでを、一度にわかりやすくまとめました。


眼球脱出 — ゴールデンタイムは1時間以内
眼球が瞼の外に脱出しているのが確認された場合は、直ちに24時間対応の動物病院へお越しください。眼球再建術(正復術)はできるだけ早期に開始されるほど視力保存の可能性が高まるため、時間をおかずすぐに出発することが重要です。移動中は、滅菌生理食塩水または人工涙液で湿らせた清潔なガーゼで眼球表面を常に湿潤状態に保ってください(非滅菌の水道水は汚染のリスクがあるため、緊急時でも避けるのが望ましいです)。決して手で押し戻そうとせず、愛犬が目をこすらないよう、エリザベスカラーやタオルで軽く保護してください。

このような場合は、散歩や遊びを中止してください。
暑い日に興奮した状態で激しい散歩をすると、呼吸困難だけでなく眼圧の上昇や結膜の充血を引き起こす可能性があります。また、他の犬との荒れた体当たり、狭い通路での急な旋回、車や自転車が通行する道での急な方向転換も、眼球脱出のリスクを高めます。暑い時間帯を避け、家族全員で「人の手が犬の頭や首を引っ張らないようにする」ことを徹底することが安全です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Clinical Atlas of Canine and Feline Ophthalmic Disease, 2nd Ed — Chapter 156: Proptosis of the Globe
[2] Handbook on Field Veterinary Surgery — Ch9: Management of Basic Eye Affections, Traumatic Ocular Proptosis
[3] Clinical Atlas of Canine and Feline Ophthalmic Disease, 2nd Ed — Chapter 83: Bullous Keratopathy