アビシニアンは、1~5歳頃から腎アミロイドーシスが現れやすい猫種です。タンパク尿が進行する前に、定期的な尿・血液検査で早期に発見することが重要です。


このような兆候が見られたら、すぐに動物病院へ連れて行ってあげてください。
次の症状が24時間以上続いたり、急激に悪化したりした場合は、緊急の受診が必要です。普段よりもはるかに多くの水を飲んだり、尿量が急激に増えたりします。食欲がなくなり、体重が急速に減少します。嘔吐が繰り返され、口からアンモニアの匂いがします。歯茎が蒼白になったり、呼吸が荒くなったりします。すでに蛋白尿が確認されている猫でこれらの症状が伴う場合、腎不全の段階に進んでいる可能性があります。

| 項目 | 確認内容 | 推奨周期 |
|---|---|---|
| 尿タンパク/クレアチニン比 | 糸球体障害によるタンパク尿 | 1~3歳:1年 / 3歳以上:6か月 |
| 血液SDMA・クレアチニン | 腎臓の濾過機能低下の早期サイン | 1~3歳:1年 / 3歳以上:6か月 |
| 収縮期血圧 | 腎性高血圧の併発の有無 | 3歳以上から6か月 |
| 腎臓超音波 | 腎臓の大きさ・構造・結節の変化 | 7歳以上、またはタンパク尿陽性時 |
| 腎臓組織検査(コンゴーレッド染色) | アミロイド沈着の直接確定診断 | 臨床的に疑わしい・研究目的の場合のみ |
獣医師の判断により周期と項目は調整される場合があります。

交配や里親探しの際には、血縁歴の確認が非常に重要です。
アビシニアンの腎アミロイドーシスは、家族性発症が明確に報告されている疾患です。里親になる前に、必ず親猫や兄弟猫の腎臓検査履歴をご確認ください。責任あるブリーダーであれば、親猫の蛋白尿検査結果と腎臓の数値を公開しています。すでに診断された猫は交配から除外することが、品種全体の健康を守る道となります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Boyce, J.T., DiBartola, S.P., Chew, D.J. et al. (1984). Familial renal amyloidosis in Abyssinian cats. Veterinary Pathology 21: 33–38.
[2] Little, S.E. (Ed.) (2nd Edition). The Cat, Clinical Medicine and Management — Section VII, Population Medicine: Inherited Diseases Common to Domestic Cat Breeds.
[3] Chew, D.J., DiBartola, S.P., Schenck, P.A. Urinalysis in the Dog and Cat — Glomerular Amyloidosis (Congo Red staining).