マルチーズとプードルの交配種であるマルティプが、親犬から受け継ぎやすい遺伝性疾患をまとめました。膝蓋骨脱臼、進行性網膜萎縮症、心臓疾患など、飼い主さんが必ず確認すべき項目をお伝えします。

| 項目 | マルチーズ | プードル |
|---|---|---|
| 膝蓋骨脱臼 | 頻度が高い | 頻度が高い |
| 進行性網膜萎縮症 | 報告あり | 頻度が高い |
| 僧帽弁閉鎖不全症 | 頻度が非常に高い | 報告あり |
| 門脈体循環シャント | 頻度が高い | 報告あり |
| 白内障 | 報告あり | 頻度が高い |
| 気管虚脱 | 頻度が高い | 報告あり |
親品種で一般的に報告される好発傾向のまとめ(品種ごとの正確な頻度は検診での確認が必要)

すぐに動物病院を受診すべきサイン
次のような症状が見られた場合は、24時間以内に動物病院での診察が必要です。呼吸困難、突然の失神や気絶、発作やけいれん、青白く灰色がかった歯ぐき、黄色い粘膜(黄疸)、足を完全に持ち上げて地面につけられない状態が24時間以上続く場合などが該当します。特に食後にふらつきやよろめきが見られる場合は、肝門脈シャントの兆候である可能性があります。


譲渡前後に必ず確認すべき事項
マルチーズとプードルのミックス犬「マルティプ」の里親になる前後に必ず確認しておきたいポイントです。ブリーダーや保護団体には、親犬の膝蓋骨脱臼のグレード、心臓検査の結果、眼科検診の記録を必ずお尋ねください。里親になった後は、生後6ヶ月以内に最初の整形外科検診を受け、1歳頃には基準となる血液検査で肝機能の数値を把握しておくと、その後の健康状態と比較する際の基準になります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Piermattei DL, Flo GL, DeCamp CE, Brinker, Piermattei, and Flo's Handbook of Small Animal Orthopedics and Fracture Repair, 5th Ed
[2] Ettinger SJ, Feldman EC, Cote E, Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th Ed
[3] Gelatt KN, Veterinary Ophthalmology, 6th Ed
[4] Tilley LP, Smith FWK, Blackwell's Five-Minute Veterinary Consult: Canine and Feline, 7th Ed