ビション・フリーゼは、皮膚・関節・目の疾患に弱い品種ですので、年齢に応じた個別の健康診断が不可欠です。犬・成犬・シニア期それぞれの検診項目とケアのポイントをご紹介します。


| 項目 | 犬(0~1歳) | 成犬(1~7歳) | 高齢(7歳以上) |
|---|---|---|---|
| 検診周期 | 1~2か月ごと | 年1回 | 年2回(6か月間隔) |
| 基本的な身体検査 | True | True | True |
| 予防接種 | 基礎接種5回 | 混合ワクチン・狂犬病の追加接種 | 免疫力の評価後に決定 |
| 心臓の聴診・X線 | 1歳時点で1回 | 年1回 | 年2回 |
| 膝蓋骨検査 | 生後6か月時点で1回 | 年1回 | 年2回 |
| 皮膚・アレルギー検査 | 症状がある時 | 年1回 | 年1~2回 |
| 歯科スケーリング | 不要 | 2~3年に1回 | 年1回推奨 |
| 血液検査・尿検査 | 1歳時点で1回 | 年1回 | 年2回 |
体重・既往疾患に応じて獣医師の判断で調整されることがあります
このような兆候が見られたら、すぐに動物病院へお越しください。
定期検診に加え、ビション・フリーゼが次のような症状を示す場合は、すぐに動物病院での診察が必要です。足を頻繁に舐めたり、一歩ずつ足を上げて歩いたりする様子が見られたり、乾いた咳が繰り返されたり、24時間以上食欲がない場合、排尿時に苦しそうに鳴く場合は、迷わず診察を受けてください。高齢のビション・フリーゼで突然の呼吸困難が現れた場合は、心不全の緊急のサインである可能性があります。

ビション・フリーゼの飼い主さんが知っておくべき、この品種特有の注意点
ビションフリーゼは麻酔が必要な処置を受ける際、事前評価が特に重要です。教科書でも、高齢動物では麻酔が相当なリスクとなる可能性があるため、スケーリングや手術前に身体検査や血液・肝機能値などの基本検査を推奨しています。臨床的に健康そうに見える高齢犬でも、主要臓器の初期変化を確認するために血液検査を事前に受けておくと役立ちます。また、犬や成犬の時期に分離や隔離に関連する不安行動の兆候が見られる場合は、定期健診のときに行動・精神面も一緒に評価してもらうのが良いでしょう。保険加入を検討されている場合、1歳未満が保障範囲が最も広くなります。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Edition, Chapter on Atopic Dermatitis
[2] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th Edition
[3] Ettinger's Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th Edition
[4] Slatter's Fundamentals of Veterinary Ophthalmology, 6th Edition