犬や猫が高所から落下した際に現れる緊急症状、すぐに病院へ連れて行くべき基準、そして搬送や観察の方法をまとめました。

| 項目 | 低い落下 | 中程度の落下 | 高い落下 |
|---|---|---|---|
| 高さ | 50cm以下 | 50cm〜2m | 2m以上 |
| 例 | ソファ・低いベッド | 大人用ベッド・階段・テーブル | ベランダ・窓・屋上 |
| 病院の受診 | 24時間観察して異常があれば | 当日中の受診を推奨 | すぐに救急外来へ |
| 主な危険 | 打撲・捻挫 | 骨折・脳しんとう | 多発性外傷・胸部の損傷 |
小型犬・高齢犬・生後6か月未満は一段階上げて判断します

今すぐ救急病院へ行くべきサイン
以下のいずれかの症状が見られた場合は、移動中に状態が悪化する恐れがあるため、直ちに24時間対応の動物救急病院へ向かってください。 - 呼吸が荒い、または口を開けて呼吸している - 歯茎が白っぽく、または青ざめている - 意識がない、または呼びかけても反応がない - けいれんや発作を起こしている - 脚が不自然な角度で曲がっている - 鼻、口、耳から出血している

猫の落下症候群にご注意ください
猫はバルコニーや窓など高い場所から落下する「高所落下症候群」に特に注意が必要です。着地の衝撃により口顔面の損傷が頻繁に起こり、代表的なものとして硬口蓋骨折、下顎骨骨折、下顎結合部の分離、歯の外傷などが挙げられます。119件の症例を分析した研究では、四肢の骨折が約46%、胸部外傷が約34%を伴うことが報告されています。外見上は問題なさそうに見えても、こうした損傷が隠れている可能性があるため、どの高さから落下した場合でも、必ず当日中に動物病院で口腔と胸部の検査を受ける必要があります。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Ed - Trauma Chapter
[2] Feline Emergency and Critical Care Medicine, 2nd Ed
[3] Textbook of Respiratory Disease in Dogs and Cats - Thoracic Trauma