犬の熱中症の段階別症状、現場での応急処置法、病院での治療法、高リスク品種、夏場の予防法をまとめました。

| 段階 | 区分 | 主な症状 |
|---|---|---|
| 熱疲労(初期) | 体温上昇の開始 | 制御できない過度なパンティング、脱力感、不安、よだれ |
| 熱中症への移行 | 41°C以上 | 嘔吐、下痢、虚脱、呼吸数の増加 |
| 重症熱中症 | 41°C以上の持続 | けいれん、意識レベルの低下、出血傾向、多臓器機能障害 |

この症状が見られた場合は、すぐに動物病院へお越しください。
けいれん、意識消失、血便や血尿、歯ぐきの蒼白やチアノーゼ(青ざめ)などの症状が見られた場合は、直ちに最寄りの動物病院の救急外来を受診してください。搬送中も、濡れタオルで首筋やわきの下を包んで体温を下げてあげましょう。冷却法としては、ぬるま湯による湿布や、風による蒸発冷却が推奨されます。過度に冷たい氷水の使用は避けてください。

特に注意が必要な犬種
短頭種(ブルドッグ、パグ、シーズーなど鼻の短い犬種)は気道が狭いため、体温調節が苦手です。肥満の犬、高齢犬、喉頭麻痺のある大型犬(ラブラドール・リトリバーなど)も熱中症の高危険群です。このような犬は、暑くて湿度が高い日には屋外での活動を減らし、散歩は早朝や日没後に涼しい時間帯に行うのが安全です。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[2] Bruchim Y, Kelmer E, Cohen A, et al. Hemostatic abnormalities in dogs with naturally occurring heatstroke. J Vet Emerg Crit Care. 2017;27(3):315-324.
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[4] Little S. The Dog Care Handbook: Things I Wish My Vet Had Told Me. 2024.