猫に多い皮膚病の種類と症状をまとめ、状況に応じた対処法と病院受診の基準を獣医学の教科書に基づいて解説します。

| タイプ | 代表的な疾患 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| アレルギー性 | アトピー、食物アレルギー、ノミアレルギー、好酸球性肉芽腫複合症候群 | かゆみが強く再発しやすい;潰瘍や結節を伴う場合あり |
| 感染性 | 真菌(皮膚糸状菌)、細菌性膿皮症 | 脱毛、かさぶた、膿 |
| 寄生虫性 | 耳ダニ、毛包虫 | 特定の部位にかゆみが集中する |
| 自己免疫性 | 天疱瘡 | 潰瘍、唇や鼻の病変 |

このような症状が見られた場合は、すぐに動物病院へお越しください。
以下の症状が見られた場合は、一刻も早く動物病院を受診してください。 • 皮膚が広範囲にただれ、膿が流出している • 顔や目元がひどく腫れている • 1日以内に脱毛範囲が急激に広がっている • 食欲がなく、ぐったりしている • 皮膚の傷部が発熱しており、触ると激痛を伴う このような場合は、単なる皮膚疾患ではなく、全身性の感染症や重度のアレルギー反応が疑われるため、迅速な診察が必要です。

人への感染に注意:真菌感染症の管理法
猫の皮膚糸状菌症は、人間にも感染する可能性があります。特に免疫力が弱いお子様や高齢者がいるご家庭では、より注意が必要です。 • 感染した猫に触れた後は、必ず手を洗いましょう。 • 治療中は、猫の寝具やクッションをよく洗濯しましょう。 • 多頭飼いのご家庭では、感染した猫を隔離するのが安全です。 • 人間の皮膚に円形の赤い斑点が現れた場合は、皮膚科を受診してください。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Daniel O. Morris & Anette Loeffler, Pyoderma, BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology 4th Ed, 2019
[2] Miller, W.H., Griffin, C.E., Campbell, K.L., Muller and Kirk's Small Animal Dermatology 7th Ed, Elsevier, 2013
[3] Little, S., The Cat: Clinical Medicine and Management, Elsevier, 2012