犬の足湿疹は、指の間の皮膚に炎症が生じる疾患です。原因から症状、治療、家庭でのケア方法まで、獣医皮膚科学の教科書を根拠にまとめました。

| 段階 | 主な症状 | 緊急度 |
|---|---|---|
| 軽度 | 指の間にわずかな赤み、たまに舐める | 1~2週間以内に受診 |
| 中等度 | 腫脹、頻繁な舐め、足の臭い、歩行の変化 | 数日以内に受診 |
| 重度 | 膿疱・膿・出血、跛行、足を着けるのを拒否 | 直ちに受診 |

このような場合は、すぐに動物病院へお越しください。
指の間に膿や血が出ている、あるいは足がひどく腫れて歩けないような状態であれば、すぐに動物病院を受診してください。症状が2週間以上改善しない場合や、範囲が広がっていく場合も精密検査が必要です。毛嚢虫感染症や自己免疫疾患など、一般的な皮膚治療では解決しない原因が隠れている可能性があるためです。

この品種は特に注意が必要です。
獣医皮膚科学の教科書によると、イングリッシュ・ブルドッグ、ビーグル、コッカー・スパニエル、カバリア・キング・チャールズ・スパニエルは、慢性趾間膿皮症(指間の化膿性炎症)を発症しやすい犬種とされています。また、ウェスト・ハイランド・ホワイト・テリアとブルドッグ系はアトピー性皮膚炎の素因が高く、ゴールデン・レトリバーやラブラドール・レトリバーは肉球の角化異常などの犬種特有の足部疾患に関連していることが知られています。ただし、教科書では、こうした犬種ごとの素因は地域ごとの個体群によって異なる可能性があることを強調しています。これらの犬種をお迎えされている飼い主様は、日頃から指間をよく観察し、散歩後の足回りの洗浄と乾燥を習慣化することをお勧めします。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Ed — Chapter 33: Diseases of the Footpads and Interdigital Skin
[2] Peter Hill, Pododermatitis, 100 Top Consultations in Small Animal General Practice, Chapter 25
[3] Nuttall T (2019) Chronic pododermatitis and interdigital furunculosis in dogs. Companion Animal 24, 194-200