犬が突然よだれを大量に出す場合は、口腔内の異物混入、歯周病、中毒、神経系の異常など、原因をまず確認する必要があります。緊急度3段階と、すぐに病院へ連れて行かなければならないサインをまとめました。

| 項目 | 主な症状 | 行動指針 |
|---|---|---|
| 🟢 正常 | 食事前・興奮時・おいしい匂いを嗅いだ時の一時的なよだれ | 経過観察でよく、すぐ病院に行かなくても大丈夫です |
| 🟡 注意 | 普段よりよだれが多い・糸のように垂れる・口臭がひどくなる | 当日中の動物病院受診を推奨 |
| 🔴 緊急 | 突然の大量のよだれ + けいれん・嘔吐・ふらつき・泡 | 直ちに救急動物病院へ |
よだれの量、持続時間、随伴症状の3つを合わせて確認してください

このような症状が同時に現れる場合は、すぐに救急動物病院へお越しください。
泡立った唾液と痙攣または発作/よだれを垂れながらふらつく、または倒れる/食べ物を飲み込めない、または前足で口を繰り返し掻く/唾液に血が混じる/ヒキガエル・有毒植物・キシリトールに接触した直後に突然よだれを垂らす/眼球が急速に揺れる眼振を伴う。これらのうち1つでも当てはまる場合は、病院への受診を先延ばしにしないでください。

よだれが多い犬種と、突然よだれが増えた場合では、見方が異なります。
セントバーナード、ラブラドール、ブルドッグのように、顔が長い、あるいは平たい短頭種は、その構造上、普段からよだれを多く垂らす傾向があります。これらの品種の場合は、「普段よりも明らかに多い」という変化の量で判断しましょう。一方、普段はよだれをほとんど垂らさない小型犬が、突然多く垂らし始めた場合は、量よりも「急激な変化」そのものがより重要なサインとなります。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Lobprise HB, Dodd JR. Wiggs's Veterinary Dentistry: Principles and Practice. 2nd ed. Wiley-Blackwell; 2019.
[2] Ettinger SJ, Feldman EC, Côté E. Textbook of Veterinary Internal Medicine: Diseases of the Dog and Cat. 8th ed. Elsevier; 2017.
[3] Nelson RW, Couto CG. Small Animal Internal Medicine. 6th ed. Elsevier; 2019.