子犬の耳を頻繁に掻いたり、臭いがしたりする場合は、耳炎(外耳炎)を疑ってください。原因、症状チェックリスト、治療法、予防法まで、獣医学の教科書を根拠にまとめました。

| 分類 | 特徴 | 主な原因 | 耳の状態 |
|---|---|---|---|
| 紅斑性・脂漏性 | 耳が赤く、茶色の耳垢が多い | アレルギー、マラセチア(酵母菌) | かゆみが強い |
| 化膿性 | 黄色・緑色の膿、強い悪臭 | 細菌感染(特に緑膿菌) | 痛みが強い |
| 急性 | 最近突然発生し、短期間で持続 | 異物、水の入水、感染 | 早期治療で回復しやすい傾向 |
| 亜急性 | 急性と慢性の中間段階で持続 | 急性の原因が持続するか未解決 | 慢性化するリスクあり |
| 慢性 | 30日以上持続または繰り返し再発 | 根本原因が未解決 | 耳の構造変形の可能性あり |

このような場合は、すぐに動物病院へお越しください。
耳から膿が出たり、触ると激痛を伴ったり、片側へ頭を傾けたままバランスが取れなくなったりする場合は、すぐに動物病院を受診してください。外耳炎が中耳炎や内耳炎へと進行すると、聴力低下や神経症状が現れることがあります。鼓膜が破裂している場合、使用できる薬剤が限られるため、必ずまず獣医師の診察を受ける必要があります。

慢性の耳の炎症は、悪循環を断つことが大切です。
耳の炎症が繰り返されると、耳の中の皮膚が厚くなり、耳道が次第に狭くなっていきます。狭くなった耳道には耳垢や分泌物がさらにたまりやすく、自然な自浄作用も弱まるため、感染が再び繰り返される悪循環に陥ってしまいます。治療後も耳の炎症が繰り返し再発する場合は、根本原因(アレルギーなど)を特定するための精密検査が必要です。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Ed — Chapter 19–20: Otitis Externa
[2] The Dog Care Handbook, Things I Wish My Vet Had Told Me — Otitis Externa
[3] Muller & Kirk's Small Animal Dermatology, 7th Ed — Diseases of the Ear