子犬の尿に血が混じっている場合、膀胱炎から血小板減少症まで、さまざまな原因が考えられます。尿の色別に見る緊急性の判断方法と、緊急時の対処法をまとめました。

| 尿の色 | 考えられる原因 | 緊急性 |
|---|---|---|
| 薄いピンク色 | 膀胱炎・尿路感染症などの下部尿路疾患の可能性あり。軽そうに見えても評価が必要 | できるだけ早く動物病院を受診 |
| 濃い赤色 | 膀胱結石、重度の膀胱炎、膀胱腫瘍 | できるだけ早く動物病院を受診 |
| 茶色・暗赤色 | 上部尿路(腎臓)からの出血、溶血によるヘモグロビン尿 | 速やかに動物病院を受診 |
| 血栓(血の塊)を伴う | 重度の出血、凝固障害(ネズミ薬中毒など) | 直ちに救急を受診 |

おしっこが出ない場合は、すぐに救急病院へお越しください。
おしっこが全く出ない、あるいは出しそうになっても力を入れるだけで出ない状態であれば、直ちに緊急の動物病院へお越しください。尿道閉塞は急速に急性腎不全へと進行する可能性があり、放置すると深刻な全身の異常を招く恐れがあります。特にオスの犬は尿道が細いため、結石による閉塞のリスクがより高くなります。嘔吐、元気のなさ、食欲不振が伴う場合は、すでに全身の状態が悪化しているサインです。

去勢・避妊手術を受けていない子犬は、特に注意が必要です。
未避妊のメス犬は、発情期に生殖器からの出血が尿に混ざり、血尿のように見えることがあります。しかし、発情期ではないのに出血が見られる場合は、子宮蓄膿症などの危険な疾患の可能性がありますので、必ず動物病院で診察を受けてください。また、未避妊のオス犬の場合は、前立腺疾患の可能性も併せて確認することをお勧めします。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed — Chapter 2.11: Pigmenturia / Hematuria
[2] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed — Chapter 2.5: Dysuria and Lower Urinary Tract Disease
[3] The Veterinary Workbook of Small Animal Clinical Cases — Case 18: The Cat with Hematuria
[4] Small Animal Internal Medicine, 6th Ed — Section: Diseases of the Lower Urinary Tract