静脈カテーテルは、薬物や輸液を静脈に迅速に投与するために血管に挿入する医療器具です。処置の目的から家庭でのケアまで、一度にまとめました。

| 項目 | 橈側皮静脈(前肢) | 伏在静脈(後肢) | 頸静脈(首) |
|---|---|---|---|
| アクセスの難易度 | 容易 | 普通 | 難しい |
| 活動制限 | 中程度 | 少ない | 多い |
| 維持可能期間 | 短期維持 | 短期維持 | 長期維持により適する |
| 中心静脈圧の測定 | False | False | True |
| 主な使用状況 | 一般入院 | 短期輸液 | 重症・長期入院 |
維持期間は決まった日数ではなく、患者の状態や無菌・消毒の管理によって変わり、頸静脈(中心静脈)カテーテルの方が長期維持により適しています

このような症状が見られた場合は、すぐに動物病院へお越しください。
カテーテル周囲がひどく腫れたり、柔らかく膨らんだりしている場合は、静脈注射の液が血管の外に漏れている可能性があります。また、カテーテル挿入部位から血が止まらずに滲んだり、膿や滲出液が出たりしている場合は、感染や血管損傷の兆候です。愛犬が急に足を激しく舐めたり噛もうとしたり、包帯が湿っていたり、つま先が冷たく青白くなっている場合は、血流が遮断されている恐れがあります。これらの症状が一つでも見られた場合は、決して自宅で処置せず、すぐに病院にご連絡ください。

カテーテル管理で必ず守るべき原則
獣医学の教科書によると、静脈カテーテルを安全に維持するためには、無菌処置の原則を徹底し、少なくとも24時間ごとに挿入部位を確認してクロルヘキシジンで消毒し、滅菌ドレッシングと包帯を交換することが感染予防の鍵となります。家庭で勝手に包帯を外したりカテーテルを抜いたりすると、血管損傷や出血のリスクがあるため、必ず病院で除去してください。また、薬液が注入されるポート(キャップ)は使用前に必ず消毒し、清潔に保つことが重要です。気になる点があれば、担当の獣医師に電話でまず確認する習慣をつけましょう。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Ed, Chapter on Vascular Access
[2] Advanced Monitoring for Small Animal Emergency and Critical Care, 2nd Ed
[3] Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th Ed, Fluid Therapy Chapter