腫瘍のグレード(grade)はがん細胞の悪性度を示し、ステージ(stage)はがんの進行範囲を表します。治療方針を決定するには、この両方の概念を総合的に評価する必要があります。


| 項目 | グレード(Grade) | ステージ(Stage) |
|---|---|---|
| 確認方法 | 組織検査(生検)+顕微鏡 | 画像検査+リンパ節検査 |
| 何を見るか | がん細胞そのものの悪性度 | がんが広がった範囲 |
| 表記方法 | 1〜3グレード(低・中・高グレード) | 1〜4期またはTNM |
| 変わることがあるか | 手術後に確定(ほとんど変わらない) | 時間が経つと進行しうる |
| 主な用途 | 予後予測、再発リスク | 治療範囲の決定 |
この二つの指標は互いに代替できず、治療計画には必ず併せて使用します。
保護者が必ず確認すべき質問
病理検査の結果が届いたら、獣医師に次の4点を聞いてみましょう。①「グレードは何級で、どの基準(例:Patnaik、Kiupel)に基づいて判定されましたか?」②「ステージは何期で、リンパ節や肺への転移は確認されましたか?」③「このグレードとステージの組み合わせにおいて、1年生存率と再発率はどの程度ですか?」④「手術以外に抗がん剤治療や放射線治療が必要な理由は何ですか?」この4点を確認するだけで、治療計画がはるかに明確になります。

このような場合は、必ず再検査を受けてください。
初期の診断後でも、再検査が必要な場合があります。① 組織検査の結果が「グレード不明確」である場合や、サンプルが小さい場合 ② 手術で腫瘍を完全に切除した後、「切除縁」を確認する必要がある場合 ③ 治療から3~6ヶ月後に再発や転移の有無を確認する必要がある場合です。病期は時間の経過とともに変化することがあるため、定期的な追跡検査(CT・超音波・胸部X線)については、獣医師と相談してスケジュール通りに受診することが大切です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Withrow and MacEwen's Small Animal Clinical Oncology, 6th Ed, Chapter 8: Tumor Biology and Metastasis
[2] BSAVA Manual of Canine and Feline Oncology, 3rd Ed, Staging and Grading of Tumors
[3] Veterinary Cytology: Oncology Section, Tumor Grading Systems in Small Animals