手術後のドレナージチューブの種類、家庭での管理・消毒方法、病院を受診すべき危険信号、そして抜去時期まで、飼い主さんが必ず知っておくべき重要なポイントをまとめました。

| 項目 | 開放型(ペンローズ) | 閉鎖型(ジャクソン・プラット) |
|---|---|---|
| 作動原理 | 重力で自然に排出 | 陰圧(吸引)で能動的に排出 |
| 感染リスク | 比較的高い(開放構造) | 低い(密閉構造) |
| 排出量の測定 | 難しい(ガーゼで観察) | 正確(貯留容器の目盛り) |
| 主な使用状況 | 小さな傷・膿瘍 | 大きな手術後の死腔管理 |
| 管理の難易度 | 普通 | 普通(貯留容器の排出・陰圧の維持が必要) |
獣医師が傷の大きさ・位置・汚染度に応じて適した種類を選びます

すぐに病院へ行くべき危険なサイン
次のいずれかにも該当する場合は、直ちに動物病院へお越しください。 • 排液管の周囲が著しく腫れたり、赤く変色したりする場合 • 濃い黄色や緑色の分泌物が出る場合 • 悪臭がする場合 • 排出量が突然大幅に増加したり、完全に止まったりする場合 • ペットが排液管を噛み砕いたり、抜いてしまったりした場合 • 普段よりも元気がなく、異常な発熱が持続する場合 排液管が抜けてしまった場合、飼い主さんがご自身で再び挿入しようとは絶対にしないでください。


エリザベスカラーと活動制限は必須です。
ドレナージチューブが装着されている間、エリザベスカラー(首輪)は必ず着用させてください。愛犬がドレナージチューブをなめたり噛んだりすると、感染のリスクが大幅に高まるだけでなく、チューブが抜けてしまう恐れもあります。愛犬が不快感を示していても、チューブの抜去まで必ず着用を継続してください。また、チューブが抜けるまで走ったりジャンプしたりする激しい遊びは控えてください。散歩は短時間で済ませ、首輪ではなくハーネスを使用することで、ドレナージチューブの周囲への圧力を軽減できます。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Buote NJ, Techniques in Small Animal Wound Management, Wiley-Blackwell, 2024