猫のヘリコバクター感染症は、慢性胃炎や嘔吐を引き起こす細菌感染症です。症状のチェックリストと診断・治療法をまとめました。

| 菌種 | 主な特徴 | 疾患との関連性 |
|---|---|---|
| H. felis | 猫の胃で比較的よく発見される | 慢性胃炎、リンパ球性炎症 |
| H. heilmannii | 螺旋状の菌、人間にも発見される | 胃リンパ腫の可能性 |
| H. pylori | 人間に多い菌、猫では稀 | 感染時には他の菌種よりも重症な臨床症状と関連する可能性がある |

このような場合は、すぐに動物病院へお越しください。
嘔吐物に血が混じっていたり、便がタールのように真っ黒な場合、また激しい嘔吐が繰り返されて水分も摂取できない場合は、緊急事態です。胃出血や脱水症状が進んでいる可能性があり、数時間遅れただけで状態が急激に悪化する恐れがあります。キャリーケース内にタオルを敷き、保温した状態で直ちに動物病院へお越しください。

多頭飼いの場合は、この点を必ず守ってください。
1匹の猫が感染した場合、同じ空間を共有するすべての猫の検査が必要です。食器や水飲み器、トイレはそれぞれ個別に使用させ、毎日熱湯で消毒してください。人間への感染は非常に稀ですが、免疫力が低下している家族がいる場合は、接触後の手洗いを必ず徹底してください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Bridgeford EC, Marini RP, Feng Y, et al. Gastric Helicobacter species as a cause of feline gastric lymphoma: a viable hypothesis. Vet Immunol Immunopathol. 2008;123:106-113.
[2] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition — Gastrointestinal chapter
[3] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Edition — Chronic Gastritis chapter