犬の膀胱憩室は、膀胱の壁にできる袋状の膨出で、感染症や排尿障害を引き起こす可能性があります。飼い主さんが知っておくべき重要な情報をQ&A形式でまとめました。



すぐに動物病院を受診すべきサイン
犬が排尿しようとするのに尿が出ない場合や、排尿時に激しい痛みを示す場合は、直ちに動物病院へ連れて行ってください。これは膀胱が閉塞しているか、感染症が重症化しており、命に関わる可能性があります。また、血尿が繰り返される場合や尿に強い悪臭がある場合は、緊急の診察が必要です。
| 項目 | 原因 | 主な症状 | 治療の方向性 |
|---|---|---|---|
| 先天性憩室 | 遺伝的な構造異常 | 排尿困難、繰り返す感染 | 外科的治療が一般的 |
| 外傷後憩室 | 外傷または手術後の損傷 | 排尿時の痛み、血尿 | 手術または経過観察が中心 |
| 慢性炎症誘発性憩室 | 長期的な膀胱炎 | 尿のにおいが強い、排尿頻度の増加 | 薬物治療+手術を検討 |
治療の方向性は憩室の大きさ、位置、症状の重症度によって変わります。獣医師が判断します。



注意が必要な犬種と年齢層
特定の犬種では膀胱憩室の症例が報告されており、膀胱内の構造的異常や基礎疾患によって引き起こされることがあります。遺伝的素因を持つ犬種も存在するため、里親になる前には必ずその犬種の特徴や健康履歴を確認してください。早期発見と適切な管理が重要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th ed. (2022). Wiley-Blackwell.
[2] Fossum, T. W. (2013). Small Animal Surgery, 4th ed. Elsevier.