猫の腫瘍誘発性低血糖は頻繁には見られませんが、危険な疾患です。飼い主さんが知っておくべき重要な情報をQ&A形式でまとめました。



すぐに動物病院を受診すべきサイン
意識がもうろうとしている場合や痙攣が起きた場合は、すぐに動物病院へ連れて行ってください。低血糖は命に関わる可能性がありますので、ためらわずに緊急処置を受けてください。



| 項目 | 原因 | 主な症状 | 治療方法 | 予後 |
|---|---|---|---|---|
| 新生物(腫瘍)による低血糖 | 膵臓のインスリン分泌腫瘍(インスリノーマ) | 衰弱、意識低下、けいれん、無気力 | 外科的切除、グルココルチコイド(プレドニゾロン) | 腫瘍の切除で症状のコントロール・改善が可能 |
| インスリンの過剰投与 | 過剰なインスリン注射 | 眠気、震え、ショック | ブドウ糖の補給、インスリン用量の調整 | 正常化が可能 |
| 肝機能の低下 | 肝障害によるブドウ糖生成の減少 | 食欲不振、衰弱、ショック | 肝保護治療、栄養補給 | 状態によって異なる |
各タイプは原因と治療法が異なるため、正確な診断が必須です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Nelson, R.W., et al. (2021). Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Edition. Elsevier Saunders.
[2] Feline Emergency and Critical Care Medicine, 2nd Edition (2020). Elsevier.
[3] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th Edition (2022). Wiley-Blackwell.