猫の肥満はインスリン抵抗性を引き起こす可能性があります。これにより糖尿病のリスクが高まるため、飼い主さんが知っておくべき重要な情報をまとめました。



すぐに動物病院を受診すべきサイン
猫が突然食欲を失ったり、嘔吐を繰り返したり、極度の眠気のために動かなくなるような場合は、すぐに動物病院へ連れて行ってください。これは糖尿病の合併症であるケトアシドーシスの兆候である可能性があります。生命を脅かす状態になり得るため、迅速な対応が不可欠です。
| 項目 | 肥満の程度 | インスリン抵抗性のリスク | 糖尿病の発症可能性 |
|---|---|---|---|
| 3点以下 | 痩せ | 非常に低い | 非常に低い |
| 4〜5点 | 正常 | 低い | 低い |
| 6〜7点 | 軽度肥満 | 中程度 | 中程度 |
| 8〜9点 | 重度肥満 | 高い | 高い |
研究によると、体重が1kg増えるごとにインスリン感受性が約15〜30%まで低下することがあり、体型スコアが高いほどインスリン抵抗性と糖尿病のリスクがともに高まります。


注意:不適切な餌選びは危険です
人間用の食べ物や猫専用ではない餌は、インスリン抵抗性を悪化させる可能性があります。特に炭水化物含有量の高い製品は避けるべきです。最も安全なのは、獣医師が推奨する餌を選ぶことです。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Burkholder WJ. Use of body condition scores in clinical assessment of the provision of optimal nutrition. J Am Vet Med Assoc 2000;217(5):650-4.
[2] The Dog Care Handbook, Things I Wish My Vet Had Told Me. 2020. Page 123-125.
[3] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed. 2021. Chapter 26: Management of the Obese Dog or Cat.