犬の予防接種後の副作用を正しく把握し、適切に対応する方法は、飼い主さんが必ず知っておくべきことです。注意すべきサインと対応方法をまとめました。



すぐに病院を受診すべき緊急のサイン
犬に呼吸困難、失神、激しい痙攣、顔面や全身の腫れ、発疹が見られた場合は、直ちに動物病院へ連れて行ってください。これらはアナフィラキシーなどの重篤なアレルギー反応や、深刻な副作用の兆候である可能性があります。これらの症状は命に関わるため、一刻も早く動物病院に到着できるよう、迷わず迅速な対応をお願いいたします。

| 項目 | 症状の程度 | 主な兆候 | 対処方法 | 病院受診の要否 |
|---|---|---|---|---|
| 軽症 | 軽い発熱、眠気、食欲の低下 | 一時的な不調で、1〜2日以内に回復 | 室内で休息し、水を十分に摂取 | おおむね不要 |
| 中等度 | 発熱が3日以上続く、繰り返す嘔吐・下痢 | 症状が治まらないか悪化する | 獣医師に相談、必要に応じて輸液・消炎剤などの保存的治療 | 必要 |
| 重症 | 呼吸困難、失神、けいれん、顔・全身の腫れ/発疹 | 急激な悪化 | ただちに病院へ搬送 | 絶対に必要 |
症状が悪化したり、接種後に数日経っても治まらない場合は、ただちに病院の受診をおすすめします。

注意:ワクチン接種後24時間は外出厳禁
ワクチン接種後数日間は、激しい運動を避け、外部からの刺激や他の犬との接触を最小限に抑えるのがおすすめです。接種後3日以内に、愛犬が明らかに体調を崩している様子や深刻な反応が見られた場合は、すぐに獣医師に相談するのが最も安全です。室内で安静に過ごさせるのが望ましいですが、外出を完全に禁止する必要はありません。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Scherk MA, Ford RB, Gaskell RM, Hartmann K, Hurley KF, Lappin MR, et al. 2013 AAFP Feline Vaccination Advisory Panel Report. J Feline Med Surg. 2013;15(9):785–808.
[3] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed. Elsevier. Chapter 21.2.1: Vaccination Protocols and Adverse Reactions.