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子犬の健康診断の料金と検査項目

免疫力Q&Aモンシルジャン獣医学アドバイザリー

子犬の健康診断における基本検診と精密検診の違い、年齢別の検診頻度、血液検査項目、そして費用を決定する要因を、獣医学の教科書を根拠にまとめました。

子犬の健康診断、どのような検査を受けるべきでしょうか?

動物病院で健康診断を受ける子犬のイラスト
子犬の健康診断は、外見上健康そうに見えても、隠れた疾患を早期に発見する最も確実な方法です。 健康診断は大きく「基本検診」と「精密検診」に分けられます。基本検診は身体検査と血液検査が中心で、精密検診にはさらに画像検査や追加項目が含まれます。費用は検査範囲や病院によって大きく異なるため、事前にどの検査が含まれるかを確認することが重要です。

年齢によって検診の間隔が異なります。

子犬は年齢によって体調や血液・生化学検査の数値が少しずつ異なるため、健康診断の頻度や重点的に確認すべき項目も変わってきます。
1歳未満: 予防接種のスケジュールに合わせて、獣医師が基本的な身体検査を行います。先天性心疾患や膝蓋骨脱臼などの先天性の問題を確認することが重要です。
1〜6歳: 通常、年に1回の定期検診をお勧めします。健康な状態での基準値を記録しておけば、後で異常が生じた際に比較資料として役立ちます。
7歳以上: より頻繁に、通常は6か月に1回の検診が推奨されます。腎臓、肝臓、心臓など複数の臓器により注意が必要になる時期であるため、精密検査が重要になります。

基本検診と精密検診、何が違うのでしょうか?

病院によって構成が多少異なりますが、一般的な健康診断の項目は以下の通り区分されています。
検査項目基本健診精密健診
身体検査✅ 含む✅ 含む
血球検査(CBC)✅ 含む✅ 含む
血液化学検査基本項目拡張項目
尿検査選択✅ 含む
X線検査含まない✅ 含む
腹部超音波検査含まない✅ 含む
心臓検査含まない選択
甲状腺検査含まない選択

血液検査でわかること

血液検査は健康診断の中心となります。大きく分けて2種類あります。 血球検査:赤血球、白血球、血小板の数値を確認します。貧血、感染症、炎症の有無を把握できます。 血液生化学検査:肝機能値、腎機能値、血糖値、電解質などを確認します。肝臓や腎臓に問題が生じると、外見上の症状が出る前に数値が先に変化します。 特に肝臓と腎臓は、機能が相当程度損なわれた後に症状が現れるため、血液検査で事前に確認することが非常に重要です。
血液検査のサンプルの横に座っている子犬のイラスト

健康診断の前に必ず確認してください

血液検査の精度を高めるため、検診前には8〜12時間の絶食が必要です。少量の水であれば飲んでも問題ありません。現在、薬やサプリメントを服用している場合は、予約時に必ずお知らせください。検査結果に影響を与える可能性があります。また、メスの場合は生理中に尿検査を行うと結果が正確でないことがあるため、日程を調整することをお勧めします。

画像検査はいつ必要になるのでしょうか?

血液検査が体内の数値を確認する方法であるのに対し、画像検査は臓器の「形と大きさ」を直接確認する方法です。 X線検査:心臓の大きさ、肺の状態、骨や関節の異常を確認します。心肥大、関節炎、結石などを発見できます。 腹部エコー:肝臓、腎臓、脾臓、膀胱などの腹部臓器の内部構造を確認します。血液検査で異常値が出た場合に、その原因を特定する際に特に役立ちます。 心エコー:心雑音が聞こえる場合や心臓病が疑われる場合、心臓の構造と機能を精密に確認します。
超音波検査を受ける子犬のイラスト

健康診断の費用は、このように決まります

健康診断の費用は、検査項目の数、病院の規模、地域によって大きく異なります。同じ「健康診断パッケージ」でも、含まれる検査項目が異なる場合があります。 費用を比較する際は、含まれる検査項目を必ず確認してください。安そうに見えても基本の血液検査のみが含まれている場合や、高そうに見えても画像検査や精密検査項目がすべて含まれている場合があります。 予約前に病院に電話して、パッケージごとの含まれる項目と料金を事前に確認することをお勧めします。一部の動物病院では、健康診断シーズンの割引やパッケージ割引を実施していることもあります。

7歳以上のシニア犬は、この検査を必ず受けましょう

シニア犬は疾患リスクが高まるため、基本的な健康診断だけでは不十分な場合があります。
腎機能の精密検査: 腎臓は機能が相当程度低下してからでなければ、血液検査(血中尿素窒素・クレアチニンなど)の数値が異常範囲に上昇しないという特徴があります。初期の腎臓病は血液の数値だけでは発見が遅れる可能性があるため、早期発見のためには血液検査と併せて尿検査を行うことが重要です。
甲状腺ホルモン検査: 甲状腺機能低下症は、中高齢犬で比較的多く見られる疾患です。無気力、体重増加、皮膚や毛並みの状態の変化などの症状が現れることがあるため、関連する症状がある場合や定期的なホルモン状態の確認が必要な場合に検査を受けることが役立ちます。
血圧測定: 高血圧は、腎臓病や心臓病に伴って現れることがあります。全身の状態評価の一環として測定が推奨されることがあります。
眼科検査: 年齢とともに白内障や緑内障などの眼科疾患が発生する可能性があります。定期健診の際には、目の健康状態も併せて確認しましょう。
健康診断を受けるシニア犬のイラスト

この記事を監修した獣医師

Dr. Tony — Punnawat Phongkittirak

Dr. Tony — Punnawat Phongkittirak

獣医師

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。

よくあるご質問

子犬の健康診断は何歳から受けさせればよいのでしょうか?
1歳以降は、毎年定期的に健康診断を受けることをおすすめします。1歳未満の場合は、予防接種の来院時に獣医師が基本的な身体検査を行います。7歳以上のお犬様は、半年に1回の健康診断をおすすめします。
健康診断の前にご飯を食べてはいけないのでしょうか?
血液検査の精度を高めるため、検診の8〜12時間前からは絶食が必要です。一部の血液数値は、直近の食事の有無によって変動することがあるためです。少量の水は飲んでも問題ありませんが、正確な絶食時間については、動物病院の指示に従ってください。
基本的な健康チェックだけでも十分でしょうか?
若くて健康な成犬であれば、基本的な健康チェックでも主な異常を見つけることができます。しかし、7歳以上の場合や、特定の品種特有の疾患リスクがある場合、または以前の健康チェックで境界値が出た場合は、精密検査を検討することをお勧めします。
健康診断の結果が正常でも、毎年受ける必要があるのでしょうか?
はい、正常な結果も大切な記録です。健康なときの基準値があれば、後で数値に変化があったときに比較することができます。特にシニア期に入ると、以前の記録が早期発見に大きく役立ちます。
健康診断の費用が負担になる場合はどうすればよいでしょうか。
獣医師にご相談いただき、わんちゃん(子犬)にとって特に必要な検査項目を優先順位をつけて決めてください。すべての検査を一度に受ける必要はありません。健康診断シーズンの割引やパッケージ割引を活用するのもよい方法です。

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参考文献

[1] Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th Ed — Chapter: Preventive Health Programs

[2] Notes on Canine Internal Medicine, 4th Ed — Clinical Pathology

[3] BSAVA Manual of Canine and Feline Clinical Pathology, 3rd Ed — Haematology and Biochemistry

[4] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed — Chapter: History Taking and Physical Examination

この情報は獣医学の文献に基づいて作成されており、診断・治療に代わるものではありません。具体的な健康上の問題は獣医師にご相談ください。

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