子犬の真菌性皮膚炎(皮膚糸状菌症)は、真菌が毛や皮膚に感染して起こる疾患です。円形脱毛やフケなどの代表的な症状、診断・治療・家庭での管理法を、獣医学の教科書を根拠にまとめました。


| 診断方法 | 特徴 | 所要時間 |
|---|---|---|
| ウッドランプ検査 | 紫外線ランプで蛍光反応を確認 | 即時 |
| 直接顕微鏡検査 | 毛や皮膚のサンプルを顕微鏡で観察 | 当日 |
| 真菌培養検査 | 最も正確で、原因菌の特定が可能 | 1〜3週間 |
| PCR検査 | 遺伝子に基づき、迅速かつ正確 | 数日 |
人にも感染する人獣共通感染症です。
真菌性皮膚炎は、感染した子犬から人にうつる可能性があります。特に乳幼児、高齢者、免疫力が低下している家族の方は感染リスクが高くなります。子犬が診断された場合は、素手で触れるのを避け、触れた後は必ず手をきれいに洗いましょう。家族の中に円形の赤い発疹が現れた場合は、皮膚科を受診してください。


治療中に必ず覚えておくべきポイント
真菌性皮膚炎の治療は、数週間から長い場合は数ヶ月かかることがあります。途中で症状が改善したように見えても、真菌培養検査の結果が出るまで治療を中止してはいけません。勝手に薬を中止したり用量を減らしたりすると、再発する可能性があります。獣医師の指示に従って、治療を最後まで完了することが最も重要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] 100 Top Consultations in Small Animal General Practice — Chapter 34: Dermatophytosis (Peter Hill)
[2] BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Ed — Dermatophytosis
[3] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed — Dermatophytosis