犬の年齢を人間の年齢に換算する正確な計算方法、体重別・品種別の違い、そして高齢犬の健康管理のポイントについて、獣医学的な根拠に基づいてまとめました。

| 項目 | 小型犬(~9kg) | 中型犬(9~22kg) | 大型犬(22kg~) |
|---|---|---|---|
| 1歳 | 15歳 | 15歳 | 14歳 |
| 2歳 | 24歳 | 24歳 | 22歳 |
| 5歳 | 36歳 | 37歳 | 40歳 |
| 7歳 | 44歳 | 47歳 | 50歳 |
| 10歳 | 56歳 | 60歳 | 66歳 |
| 13歳 | 68歳 | 74歳 | 82歳 |
| 15歳 | 76歳 | 83歳 | 93歳 |
獣医学文献で用いられる推定基準であり、品種・個体によって±2~3歳以上の差が生じることがあります

高齢期への移行時期、見逃してはいけません
犬のサイズによってシニア期に入る時期は異なり、一般的には大型犬の方が小型犬よりも早くシニア期を迎える傾向があります。シニア期に入った愛犬には、健康診断の頻度を高めることが望ましく、血液検査や尿検査などの基本検査を定期的に受けることが重要です。老化は徐々に進行するため、飼い主さんが気づく前に心臓や腎臓の機能が低下しているケースも少なくありません。サイズ別のシニア期への入り口となる基準や適切な検診間隔は、かかりつけの獣医師と相談し、愛犬それぞれの状態に合わせて決めるのが最も良いでしょう。

換算年齢を盲信しないでください。
換算表はあくまで平均値であり、個体ごとの健康状態は大きく異なります。5歳で関節が弱い大型犬もいれば、12歳でも6歳のような活気のある小型犬もいます。年齢よりも、実際の血液検査の数値、活動量、食欲の変化を基準に健康を判断する方が正確です。換算年齢は「検診のタイミングを見逃さないための目安」として活用してください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Wang, T. et al., Quantitative translation of dog-to-human aging by conserved remodeling of the DNA methylome, Cell Systems, 2020
[2] Salt, C., Morris, P.J., German, A.J. et al., Growth standard charts for monitoring bodyweight in dogs of different sizes, PLOS ONE, 2017
[3] Creevy, K.E., Akey, J.M., Kaeberlein, M., Promislow, D.E.L., An open science study of ageing in companion dogs, Nature, 2022