猫の多嚢胞性腎疾患は、遺伝的要因で発症する慢性腎臓病であり、早期発見と適切な管理が重要です。飼い主の方が知っておくべき重要な情報を、Q&A形式でまとめました。



すぐに病院を受診すべきサイン
猫が突然食欲を失ったり、嘔吐を繰り返したり、飲水量が急激に増えた場合は、腎機能が急速に悪化しているサインです。この状態は急性腎不全につながる可能性があるため、すぐに獣医師に相談してください。


| 項目 | 主な症状 | 主な治療 | 予後 |
|---|---|---|---|
| 初期(ステージ1) | 症状なし、嚢胞が小規模 | 定期検診、食事管理 | 早期に管理すれば比較的良好 |
| 中期(ステージ2) | 多尿、体重減少、食欲低下 | 食事管理、薬物治療の開始 | 生存期間は個体によって大きく異なる |
| 後期(ステージ3) | 嘔吐、無気力、高血圧 | 静脈輸液、薬物治療 | 進行するほど生存期間が短くなることがある |
疾患の進行速度と生存期間は個体によって非常にさまざまであり、診断・治療の時期によって大きく変わります。早期の診断と管理が推奨されます。
里親になる前に必ず確認すべきこと
特定の品種(ペルシャ系、シベリアンなど)の猫を迎える際は、遺伝子検査や超音波検査の結果を必ず確認してください。陽性の場合、長期的なケアと費用がかかるため、事前に十分に検討しておく必要があります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Kirk, C. W., & Bunch, S. D. (2020). Feline Polycystic Kidney Disease: A Comprehensive Review. Journal of Feline Medicine and Surgery, 22(5), 456–468.
[2] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition. (2021). Chapter 35: Renal Diseases. Elsevier Health Sciences.
[3] American Association of Feline Practitioners (AAFP). (2022). Feline Chronic Kidney Disease Guidelines. Journal of Feline Medicine and Surgery, 24(1_suppl), S1–S35.