子犬の手術前の検査や絶食準備から、術後の傷の手当てや回復段階ごとの家庭でのケア方法まで。獣医麻酔学の教科書を根拠に、飼い主さんが必ず知っておくべき重要なポイントをまとめました。

| 項目 | 内容 | タイミング |
|---|---|---|
| 絶食 | 獣医師の指示に従い絶食時間を遵守(一般的には前日の夜から) | 前日の夜から |
| 絶水 | 獣医師の指示に従い絶水時間を遵守(一般的には当日の朝から) | 当日の朝から |
| 服用中の薬 | 現在飲んでいる薬を獣医師に伝える | 手術前の相談時 |
| シャンプー | 手術後しばらく洗えないため、事前に済ませておく | 手術の2〜3日前 |
| エリザベスカラー | 事前に用意しておけば、手術後すぐに使用可能 | 手術前 |

麻酔のリスクが高い場合は、事前に必ずお知らせください。
短頭種(ブルドッグ、パグ、シーズーなど)は気道が狭いため、麻酔中に呼吸トラブルが生じる可能性があります。そのため、安全を確保するためには事前に気管挿管と酸素供給の準備を整えておくことが重要です。高齢犬では、麻酔前後の合併症や死亡リスクが高いことが報告されています。また、心臓・肝臓・腎臓の疾患を抱えている子も、麻酔前の状態安定化が必要です。普段から咳や息切れなどの症状が見られる場合は、麻酔の安全性を確保するために手術前に必ず獣医師にお知らせください。術前検査でこれらのリスク要因を事前に確認し、過去の病歴を漏れなく獣医師に伝えてあげてください。
| 時期 | 管理のポイント | 注意事項 |
|---|---|---|
| 当日~2日目 | 安静、体温維持、少量の水を与える | 元気がない・嘔吐は麻酔後の正常な反応です |
| 3~7日目 | 傷を毎日観察、エリザを装着したままにする | 傷をなめる・かきむしることは絶対に禁止です |
| 7~14日目 | 縫合糸の除去(縫合した場合)、活動を徐々に増やす | 激しい運動・入浴は禁止です |
| 2~4週間 | 通常の活動へ徐々に復帰 | 定期検診で回復状況を確認します |


このような症状が見られた場合は、すぐに病院へお越しください。
手術後に以下の症状が見られた場合は、すぐに動物病院にご連絡ください。傷口から血や膿が止まらない場合、手術部位が次第に腫れていく場合、手術後24時間経過しても全く食べない場合、嘔吐や下痢が繰り返される場合、呼吸が異常に速い、あるいは苦しそうに見える場合は、合併症の兆候である可能性があります。麻酔後の少しの元気のなさは正常ですが、時間が経っても改善しない場合は、必ず獣医師に確認を受けてください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Small Animal Anesthesia and Pain Management: A Color Handbook, 3rd Edition — Perioperative Patient Care
[2] Fossum TW. Small Animal Surgery, 3rd ed. — Chapter: Preoperative and Intraoperative Care of the Surgical Patient
[3] The Dog Care Handbook: Things I Wish My Vet Had Told Me — Surgery and Pain Management