猫の下泌尿器系疾患(FLUTD)は、頻尿、排尿困難、血尿など多様な症状で現れます。特にオスの猫では急性閉塞のリスクがあるため、速やかな対応が必要です。



すぐに動物病院を受診する必要がある緊急のサイン
猫がトイレで長時間座り込んだり、苦しそうに鳴き叫んだり、あるいは全く尿が出ない場合は、尿道閉塞の兆候です。これは命に関わる可能性があるため、すぐに動物病院へ連れて行ってください。
| 項目 | 症状の種類 | 重症度 | 対処方法 | 病院受診の要否 |
|---|---|---|---|---|
| 軽症 | 頻尿、軽い排尿困難 | 低い | 環境調整、水分摂取の増加 | 不要 |
| 中等症 | 血尿、繰り返す排尿の試み | 中程度 | 獣医師への相談、検査の予約 | 推奨 |
| 重症 | 尿がまったく出ない、痛みが激しい | 高い | 直ちに病院を受診、救急治療が必要 | 絶対に必須 |
オス猫の場合は尿道閉塞のリスクが高いため、早期の対処が重要です。



オス猫の特別な注意点
オスの猫はメスに比べて尿道の径が細く長いため、尿道閉塞のリスクがより高くなります。尿道閉塞は命に関わる緊急事態ですので、発見次第すぐに動物病院へお越しください。閉塞を適切なタイミングで治療しないと、急性腎障害や高カリウム血症といった全身性の合併症をきたし、急速に危険な状態に陥る可能性があります。正確に何時間以内に死亡すると断定するのは難しいものの、経過時間が長くなるほど危険度が増すため、治療を開始する速さが生存を左右する重要な要素となります。したがって、オスの猫の排尿異常は決して放置せず、直ちに動物病院を受診する必要があります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed, 2023
[2] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition, 2021
[3] A Professional’s Guide to Feline Behaviour: Understanding, Improving and Resolving Problems, 2020