高齢猫のグルーミングは、年齢を重ねるにつれて関節炎や歯の問題などが原因で、自己清掃行動が急激に減少します。保護者がブラッシング、部分洗浄、皮膚チェックで補助してあげることが、皮膚トラブルを防ぐために必要です。

| 項目 | 成猫(1~10歳) | 老猫初期(11~14歳) | 老猫後期(15歳以上) |
|---|---|---|---|
| 1日のグルーミング時間 | 約1時間 | 徐々に減る | はっきり減り非効率的 |
| 背中・お尻のケア | 自分で可能 | 一部不可 | ほぼ不可 |
| 被毛の状態 | ツヤがある | やや粗くなる | もつれ・フケが多い |
| 飼い主の介入 | 週1回のブラッシング | 週2~3回のブラッシング | 毎日のブラッシング+部分洗浄 |

直ちに動物病院での診療が必要な場合
グルーミングの回数が減っただけではなく、特定の部位を過度に舐めたり、毛が抜けるほど掻いたりしている場合は、アレルギー・皮膚炎・痛みなどの問題が考えられます。また、口を開けるのを嫌がったり、口の周りだけを拭けなかったりする場合は、歯周病が原因である可能性が高いです。3日以上続くようであれば、病院で皮膚や口腔の検査を受けてみましょう。

高齢猫のケアで絶対に避けるべきこと
人間用のシャンプーやウェットティッシュは香料や界面活性剤が強いため、高齢猫の皮膚バリアを傷つける可能性があります。アルコール入りのウェットティッシュも絶対に使用しないでください。また、毛を切る際は普通のハサミではなく、先端が丸いペット用のハサミを使用して、皮膚の切り傷を防ぐ必要があります。毛玉がひどい場合は、自分で切らずに動物病院や専門のトリマーに任せることをお勧めします。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Ettinger SJ, Feldman EC, Côté E. Textbook of Veterinary Internal Medicine: Diseases of the Dog and the Cat, 8th ed., Elsevier, 2017
[2] Côté E. Clinical Veterinary Advisor: Dogs and Cats, 3rd ed., Elsevier Mosby, 2015
[3] Little SE. The Cat: Clinical Medicine and Management, Elsevier Saunders, 2012 — Chapter on Geriatric Feline Care