猫の耳の位置や動きは、その感情を最も正直に教えてくれるサインです。ここでは、耳の位置ごとの意味と適切な対応方法についてまとめました。

| 項目 | 正面を向く | 横に平たく | 後ろに倒す | 左右バラバラ | 前にぐっと |
|---|---|---|---|---|---|
| 感情の状態 | 安心・関心 | 不安・恐れ | 怒り・攻撃直前 | 不確か・不快(警戒) | 好奇心・狩りの本能 |
| 緊急度 | 安全 | 注意 | 危険 | 注意 | 安全 |
| 飼い主の行動 | 普段どおり | 刺激を減らす | すぐに離れる | 観察を続ける | 遊びの提案OK |
しっぽや瞳孔の大きさと合わせて解釈すると正確です

このような場合は、すぐに離れてください。
耳が頭にくっつくほど後ろに引かれ、瞳孔が完全に開き、低い唸り声が聞こえたら、それは攻撃の直前段階です。この時に手を伸ばしたり抱き上げようとしたりすると、手背や顔をひっかかれる可能性があります。目線を合わせず、静かにその場を離れてあげてください。興奮が収まるまで十分に待つことが重要で、猫が自ら落ち着ける空間を確保してあげましょう。このような行動が繰り返される場合は、環境にストレス要因があることを意味します。

ストレスのサインをよく見せる場合は
一日に何度も「飛行機耳」をしたり、耳を頻繁にぺたんと伏せたりしている場合は、環境の改善が必要です。垂直空間(キャットタワー)、隠れられる場所(箱やキャットトンネル)、静かな食事スペースを用意してあげてください。多頭飼いの場合は、猫ごとに十分な数のトイレを用意し、衛生管理を最適化することが重要です。ストレスが長引くと、猫特発性膀胱炎(FIC)をはじめとするさまざまな身体疾患につながる可能性があります。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Bradshaw JWS, Cameron-Beaumont C. The signalling repertoire of the domestic cat and its undomesticated relatives. The Domestic Cat: The Biology of its Behaviour, 2nd ed, 2000
[2] Rodan I, Heath S. Feline Behavioral Health and Welfare, Elsevier, 2016
[3] Scherk M. The cat-friendly practice. BSAVA Manual of Feline Practice, 2013
[4] Little SE. The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd ed, Elsevier, 2020