猫の歯釉質低形成症は、生まれつき歯釉質が正しく形成されない遺伝性の疾患で、歯に白や茶色の斑点、ひび割れが見られることがあります。飼い主さんは初期の症状とケア方法を必ず知っておく必要があります。




| 項目 | 主な症状 | 対処法 |
|---|---|---|
| 軽症 | 歯に白い斑点や軽い変色のみがある | 毎日の歯磨きなど継続的なプラーク管理、定期的な口腔検診 |
| 中等度 | 褐色の変色、表面のざらつき、小さな欠損の発生 | 獣医師の診察、専門的な歯科処置(スケーリング・研磨)、必要に応じて痛みの管理 |
| 重症 | 歯の損傷、痛み、歯茎の炎症を伴う | 問題部位の抜歯、痛みの管理、継続的な専門的ケア |
段階別の管理が歯の健康維持に重要です。

すぐに病院を受診する必要があるサイン
猫が食べ物を拒否したり、餌を口からこぼしたり、片側だけで噛む様子が見られたり、口臭や口腔内の出血が見られる場合は、口腔内の痛みや疾患の兆候である可能性があり、できるだけ早く動物病院を受診する必要があります。痛みが強いと食欲が著しく低下し、状態が急速に悪化する恐れがあります。早期の対応は治療と管理に大きく役立ちます。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition. Elsevier, 2023.
[2] Buckley RM, Gandolfi B, Creighton EK, et al. Werewolf, there wolf: variants in hairless associated with hypotrichia and roaning in the Lyk. Vet Dermatol. 2021;32(3):e13987.
[3] Genetic testing is an important diagnostic tool for the veterinarian, breeder, and owner. Genetic tests are not foolproof, but can identify carriers of enamel hypoplasia. In: The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition. Elsevier, 2023.