犬の肝不全は急性で進行し、早期発見が生存の鍵となります。保護者が知っておくべき症状、原因、対処法をまとめました。



黄疸、血液凝固障害、意識レベルの低下が見られた場合は、直ちに動物病院を受診する必要があります。
黄疸が現れる、出血が止まりにくい、意識がもうろうとするといった症状が見られる場合は、肝不全が深刻な段階に進んでいる可能性が高いです。これは命に関わる緊急事態ですので、すぐに動物病院を受診してください。獣医師の即時の対応がないと回復は難しく、死亡率も高くなります。飼い主さんはこのようなサインを見逃さないよう、注意深く観察することが大切です。
| 項目 | 主な症状 | 対処法 | 予後 |
|---|---|---|---|
| 軽症 | 食欲低下、軽度の嘔吐 | 食事管理、肝保護剤の投与 | 良好 |
| 中等度 | 持続的な嘔吐、黄疸、傾眠 | 入院治療、静脈輸液、薬物治療 | 普通 |
| 重度 | 意識レベルの低下、出血、呼吸困難 | 集中治療室での集中治療と補助療法(肝代替療法はまだ研究段階) | 不良 |
段階別の対処は獣医師の判断によって変わることがあります。早期診断が予後に大きな影響を与えます。


小型犬は肝不全によりかかりやすいため、注意が必要です。
一部の薬は犬にとって毒性が強く、肝臓に大きな負担をかける可能性があるため、アセトアミノフェンやカプロフェンなどは獣医師の処方なしで絶対に与えないでください。また、ボーダー・テリア、コッカー・スパニエル、ミニチュア・シュナウザーなど、遺伝的に肝臓や胆道疾患の素因を持つ品種もいますので、該当する品種の場合は定期的な検診で肝臓の健康を継続的に確認することをお勧めします。普段から毒性物質や薬物への曝露を防ぐことも非常に重要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th ed. (2022). Wiley-Blackwell.
[2] Ettinger, S.J., Feldman, E.C. (2020). Textbook of Veterinary Internal Medicine, 9th ed. Elsevier.
[3] American College of Veterinary Internal Medicine (ACVIM). Canine Hepatic Disease Guidelines (2021).