猫の腎臓機能評価において、最も基本的で重要な検査が「尿比重検査」です。飼い主の方が必ず知っておくべき、核心的な質問と回答をまとめました。



| 項目 | 意味 | 推奨される対応 |
|---|---|---|
| 1.035以上 | 猫の基準でよく濃縮された正常な尿 | 濃縮機能は良好、定期健診を継続(非常に高い値は脱水を伴っていないか確認) |
| 1.013〜1.034 | 猫の基準で濃縮不足(suboptimal) | 濃縮能力の低下が疑われ、追加検査が必要 |
| 1.008〜1.012 | 等張尿(糸球体濾過液と同じ濃度) | 腎臓の濃縮機能の低下が疑われ、血液検査を併用 |
| 1.008未満 | 低張尿、尿が積極的に希釈されている | 濃縮機能の喪失の可能性、直ちに病院を受診 |
尿比重は単一の基準ではなく、症状、体重の変化、血液検査とあわせて総合的に評価する必要があります。

すぐに動物病院を受診すべきサイン
尿比重が1.008未満で持続する場合や、食欲不振、嘔吐、体重減少、頻尿、多尿などの症状が伴う場合は、すぐに動物病院を受診してください。これは慢性腎臓病が進行している可能性を示しており、食事療法などの適切な管理を早期に開始することで、生存期間と生活の質を大幅に向上させることができます。



タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Langston, C.E. et al. (2023) Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Edition. Elsevier.
[2] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition (2022). Wiley-Blackwell.
[3] The Veterinary Workbook of Small Animal Clinical Cases (2021). Mosby.