猫の尿比重検査は、腎機能と水分状態を評価するための重要な検査です。飼い主さんが知っておくべき重要な情報をQ&A形式でまとめました。




すぐに動物病院を受診が必要な場合
尿比重が1.008以下に低下している場合、または猫に食欲廃絶、嘔吐、ショック症状が見られる場合は、直ちに動物病院を受診する必要があります。これらは腎機能の低下や深刻な内分泌疾患の兆候である可能性があります。特に高齢の猫では、早期の対応が重要となります。

| 項目 | 尿比重の範囲 | 意味 | 追加検査の必要性 |
|---|---|---|---|
| 1.012以下 | 1.008〜1.012は等張尿(isosthenuric)、1.008未満は低張尿(hyposthenuric)で腎臓の濃縮機能低下の可能性 | 重度の腎機能低下または多尿の原因が疑われる | はい |
| 1.035〜1.060 | 正常範囲、腎臓の濃縮機能が正常と評価されます | 一般的に濃縮機能は良好 | いいえ |
| 1.060以上 | 非常に濃縮された尿で脱水などが疑われることがあります | 尿糖(糖尿)・タンパク尿がある場合は尿比重がg当たり約0.005ずつ高くなることがあるため一緒に確認します | はい |
結果は病歴と症状とともに総合的に判断する必要があります。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Stockham, S.L. and Scott, M.A. (2008). Fundamentals of Veterinary Clinical Pathology, 2e. Ames, Iowa: Blackwell Pub.
[2] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition. (2020). Elsevier Health Sciences.
[3] Feline Emergency and Critical Care Medicine, 2nd Ed. (2015). Wiley-Blackwell.