猫の吸入ステロイド療法は、喘息や慢性呼吸器疾患の管理において中心的な治療法です。飼い主さんが知っておくべき重要なポイントをまとめました。




呼吸が急激に苦しくなった場合は、すぐに動物病院を受診する必要があります。
咳き込みがひどくなったり、息切れをしたり、口元が青ざめたり、倒れてしまうような場合は、すぐに病院へ連れて行ってあげてください。これは急性の呼吸器危機であり、命を脅かす可能性があります。

| 項目 | 吸入ステロイド | 全身性ステロイド |
|---|---|---|
| 薬物の到達部位 | 気道に直接 | 全身循環 |
| 副作用のリスク | 低い | 高い |
| 長期使用の可能性 | 非常に可能 | 限定的 |
| 主な副作用 | 全身性の副作用はまれ(長期使用時にまれに糖尿病・心不全) | 糖尿病、心不全、多飲・多尿 |
吸入ステロイドは気道の炎症を抑えることに特化しており、長期管理に適しています。しかし効果が現れるまでに平均7~10日かかることがあり、治療の初期には全身性ステロイドとの併用が必要な場合があります。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Ed, 2020
[2] Handbook of Veterinary Pharmacology, 2021
[3] The Veterinary Workbook of Small Animal Clinical Cases, 2019