猫のチョコレート中毒は、犬とは様相が異なります。甘味をあまり感じ取れないため摂取頻度は低いものの、小さな体格と代謝の遅さから、同じ量であっても危険度が高くなる可能性があります。

| 項目 | ホワイトチョコレート | ミルクチョコレート | ダークチョコレート(72%) |
|---|---|---|---|
| テオブロミン(100gあたり) | ほとんどなし(約1mg) | 約200mg | 約490〜700mg |
| 軽症開始量(20mg/kg) | 該当なし | 約40g | 約13〜16g |
| 中等症危険量(40mg/kg) | 該当なし | 約80g | 約23〜33g |
| 危険度 | 低い(脂肪に注意) | 高い | 非常に高い |
メチルキサンチンの毒性は体重あたりの摂取量に比例します。20mg/kgから軽症(嘔吐・下痢)、40mg/kgから中等症(頻脈・不整脈・高血圧)、60mg/kgから重症(筋硬直・運動失調・発作・昏睡)が始まります。テオブロミン含有量は、ホワイト約0.01mg/g、ミルク約2.04mg/g、ダーク(セミスイート)約4.86mg/g、製菓用カカオパウダー約25.99mg/gの順で、濃いほど高くなります。カカオパウダーは濃度が最も高く、3g前後の少量でも4kgの猫の軽症危険量に達することがあります。報告されている最小致死量は猫で100〜150mg/kgです。出典:獣医毒性学の教科書メチルキサンチンの章に基づきます。

この兆候が見られたら、すぐに病院へお越しください。
次のような兆候が一つでも見られた場合は、4時間の観察期間を待たず、すぐに動物病院へ連れて行ってください。猫は報告されている最小致死量(100〜150mg/kg)が犬(110〜200mg/kg)よりも低く、中毒に対してより敏感であるため、体格が小さい分、少量でも急速に重症化する可能性があります。特にメチルキサンチンの摂取量が体重1kgあたり60mgを超えると、筋強直、運動失調、発作、昏睡などの重症症状が現れることがあります。意識レベルの低下、全身性発作、歯ぐきが青白くなるチアノーゼ、筋肉が硬直して固くなる筋強直などが代表的な重症兆候です。24時間対応の救急動物病院の所在地と電話番号を事前にスマートフォンに保存しておくと、最も迅速に対応できます。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Blackwell's Five-Minute Veterinary Consult Clinical Companion, Small Animal Toxicology, 3rd Edition — Chapter 71: Chocolate and Caffeine
[2] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 10th Edition — Methylxanthine Toxicosis
[3] ASPCA Animal Poison Control Center — Chocolate Toxicity in Companion Animals
[4] The Dog Care Handbook, Things I Wish My Vet Had Told Me — Chocolate Toxicity Section