猫の口内炎は、口腔内の粘膜に重度の炎症が生じる疾患です。原因や症状、診断から内科的治療や抜歯に至るまで、保護者が知っておくべき重要な情報を獣医学の教科書に基づいてまとめました。


| 段階 | 炎症範囲 | 主な症状 | 治療方針 |
|---|---|---|---|
| 軽度 | 歯茎の一部に発赤 | 軽度の口臭、歯茎の軽度の腫れ | スケーリング+薬物療法 |
| 中等度 | 歯茎+口腔内粘膜の一部 | よだれ、食欲低下、歯茎からの出血 | 薬物療法+部分的な抜歯の検討 |
| 重度 | 口腔内粘膜全体+のどの奥 | 食べられない、著しい体重減少、強い痛み | 全歯またはほぼ全歯の抜歯 |
子猫の歯肉炎は、他の疾患である可能性もあります。
1歳未満の幼猫に歯肉の炎症が見られる場合、成猫の口内炎とは別に「幼年期歯肉炎」という疾患である可能性があります。獣医内科学の教科書によれば、原因や治療法が異なるため、幼猫に歯肉の異常が見られたら必ず獣医師に正確な診断を受けましょう。放置すると、重度の歯の喪失につながる恐れがあります。


治療後も継続的なケアが必要です。
抜歯後、約80%の猫で症状が改善しますが、改善した猫のうち約20%では痛みがなくても軽度の炎症症状が残ることがあります。また、残りの約20%の猫ではレーザー治療やインターフェロン療法などの追加治療が必要になる場合があります。定期的な口腔検査と必要に応じた薬物治療を併用し、継続的に管理することが重要です。手術後の完全な回復には数週間から数ヶ月かかることがあるので、根気よく経過を観察してください。異常な症状が再発した場合は、すぐに獣医師にご相談ください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed — Chapter 5: Diseases of the Oral Cavity and Teeth (Feline Caudal Stomatitis)
[2] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition — Chapter 24: Dentistry and Oral Surgery (Stomatitis)
[3] Textbook of Respiratory Disease in Dogs and Cats — Chapter 35: Feline Calicivirus and Lymphoplasmacytic Gingivitis Stomatitis Complex