猫の腎線維症は、腎臓の組織が徐々に損傷を受け、線維化していく疾患です。早期発見と適切な管理が、生存期間を大きく左右します。飼い主の方が知っておくべき重要な情報をまとめました。



すぐに動物病院を受診すべきサイン
猫が食欲を完全に失い、嘔吐を繰り返したり、尿を一切出さなくなったりした場合は、すぐに動物病院を受診する必要があります。これは腎機能が著しく低下しているサインであるため、一刻も早く獣医師にご相談ください。


| 項目 | ステージ | 主な症状 | 主な対処法 | 獣医師相談の要否 |
|---|---|---|---|---|
| 軽症 | 尿濃度の低下、喉の渇きの増加 | 特別療法食への切り替え、水分補給 | 定期検査の維持 | はい |
| 中等度 | 体重減少、食欲低下 | 薬物治療の開始、血圧管理 | 週1回の検査を推奨 | はい |
| 重度 | 嘔吐、無気力、排尿がない | 入院治療、輸液療法 | 直ちに病院を受診 | 常に |
ステージごとの対処法は獣医師の判断によって調整される場合があります。
注意すべき点:不適切な管理による悪化
猫に一般的なフードや高蛋白の食事を与えると、腎臓に負担がかかり病気が早く進行する可能性があります。また、水分摂取を制限すると脱水症状がひどくなり、状態が悪化します。獣医師の指示なしに薬やサプリメントを追加しないでください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Catherine E. Langston et al. (2023) Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Edition. Elsevier.
[2] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition (2022). Elsevier.
[3] The Veterinary Workbook of Small Animal Clinical Cases (2021). Wiley-Blackwell.