猫のタンパク尿は、腎機能に異常があるサインである可能性があります。UPC比はこれを評価する重要な指標です。飼い主さんが知っておくべき重要な質問と回答をまとめました。



| 項目 | 意味 | 追加検査の要否 | 対処方法 |
|---|---|---|---|
| 0.2未満 | 正常(非タンパク尿) | いいえ | 日常管理を維持 |
| 0.2〜0.4 | 境界域のタンパク尿 | はい | 尿沈渣検査を併用し、2週間〜2か月後の再検査で持続の有無を確認 |
| 0.4〜2.0 | タンパク尿 | はい | 腎機能の評価および2〜4週間後の再検査、原因に応じた治療の開始 |
| 2.0超過 | 重度のタンパク尿 | はい | 持続性の確認を待たずに直ちに専門診療および治療計画の策定 |
UPC比はストレス・発熱、血液(血尿)・尿の汚染、全身の炎症によって一時的に高くなることがあります。目に見えない血液もUPC比を上げることがあるため、尿沈渣検査と併せて解釈し、タンパク尿が持続するかを再検査で確認します。

すぐに動物病院を受診すべきサイン
猫が食欲不振、嘔吐、吐き気、よだれ、下痢、体重減少、元気のなさ、脱水、尿量の減少などの症状を示す場合は、すぐに動物病院を受診してください。これらの症状は、尿毒症など腎機能の低下を引き起こしている可能性があります。特にUPC比が2を超える重度の蛋白尿がある場合や、症状が悪化している場合は、迅速な治療が必要になることがあります。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Sparkes AH, Caney S, Chalhoub S, et al. ISFM consensus guidelines on the diagnosis and management of feline chronic kidney disease. J Fel Med Surg. 18(3):219–239, 2016.
[2] Littman MP. Protein-losing nephropathy in small animals. Vet Clin North Am Small Anim Pract. 41(1):31–62, 2011.
[3] Feline Emergency and Critical Care Medicine, 2nd Ed. Normal feline UPC values are <0.2. Inflammation and blood contamination can increase urine protein content.