猫の高血圧は腎臓病の主要な原因となる可能性があります。早期発見と適切な管理が生存率を向上させます。飼い主の方が必ず知っておくべき重要な情報をまとめました。



すぐに病院を受診する必要があるサイン
猫が突然視力が低下したり、方向感覚を失ってうろついたりする様子が見られたら、すぐに動物病院を受診してください。これは高血圧による網膜出血や網膜剥離が原因である可能性があります。さらに、激しい嘔吐、血尿、呼吸困難が伴う場合は生命を脅かす危険があるため、緊急の処置が必要です。
| 項目 | 主な症状 | 診断方法 | 主な対処法 |
|---|---|---|---|
| 軽症 | 飲水量の増加、排尿頻度の増加 | 血液検査、尿検査 | 食事管理、定期的なモニタリング |
| 中等度 | 体重減少、食欲低下、無気力 | 血圧測定、腎機能検査 | 薬物治療の開始、療法食の提供 |
| 重度 | 嘔吐、血尿、視力低下、呼吸困難 | 超音波、血液・尿の精密検査、血圧モニタリング | 入院治療、血液透析、手術の検討 |
段階別の対処法は獣医師の判断によって変わることがあります。早期発見が治療の成功率を高めます。


注意:猫の高血圧では、早期発見が鍵となります。
猫の高血圧は、ほとんどが明らかな症状を示さず徐々に進行するため、飼い主さんがご自身で気づくのは難しいものです。特に慢性腎臓病や甲状腺機能亢進症を抱えた高齢猫では、定期的な血圧測定が不可欠です。網膜症などの変化が深刻になる前に早期に発見し、適切にコントロールすることで、視力を守り治療効果を高め、生活の質を維持することが可能です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Langston, C.E. et al. (2023) Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Edition. Elsevier.
[2] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition (2022). Elsevier.
[3] The Veterinary Workbook of Small Animal Clinical Cases (2021). Wiley-Blackwell.