猫のブドウ・レーズンの摂取は、犬に比べて報告例は少ないものの、腎臓障害を引き起こす可能性のある潜在的な中毒事故です。摂取が疑われる場合は、直ちに動物病院に連絡するのが安全です。

| 項目 | 犬 | 猫 |
|---|---|---|
| 報告された症例数 | 多数(よく知られた中毒) | 非常に少ない(実質的に報告がまれ) |
| 主な損傷部位 | 腎臓(急性腎障害) | 腎臓(潜在的・未確立) |
| 原因と推定される成分 | 酒石酸(有機酸) | 不明確 — 犬と同一かどうか未確認 |
| 致命的な用量 | 個体差が大きく、少量でも危険 | 不明確 — すべての量に注意 |
| 推奨される対応 | 直ちに病院 | 直ちに病院 |
症例数が少ないことは安全を意味しません。どちらの種でも摂取した場合は直ちに獣医師に相談するのが原則です。

このような場合は、すぐに動物病院へお越しください。
次のいずれかに該当する場合は、24時間対応の動物病院にすぐに連絡してください。摂取量が少量でも同様です。 - ぶどう・レーズン・ぶどうジュース・フルーツパンなどを食べた跡が確認された場合 - 嘔吐物や糞便にぶどうの残骸が見られる場合 - 嘔吐を繰り返す、または24時間以上食欲がない場合 - 尿量が急に減った、または出ない場合(少尿/無尿) - 歯茎が蒼白またはネバネバしている場合(脱水) 摂取後、時間が経つ前に病院に到着するほど予後が良好です。

回復後も腎臓の管理は継続してください。
急性腎障害から回復した後も、一部の猫では慢性腎臓病に移行する可能性があります。退院後、1~2週間、1ヶ月、3ヶ月ごとに血液・尿検査を受け、腎機能の数値変化を追跡することが望ましいです。普段より水を頻繁に飲んだり、尿量や尿の色に変化が見られた場合は、すぐに再診を受けてください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Blackwell's Five-Minute Veterinary Consult Clinical Companion, Small Animal Toxicology, 3rd Edition — Grape/Raisin Toxicosis chapter
[2] Coyne SR, Landry GM. Tartaric acid induces toxicity in Madin-Darby Canine Kidney cells, but not Human Kidney-2 cells in vitro and is prevented by organic anion transporter (OAT) inhibition and human OAT-4 transfection. J Vet Emerg Crit Care 2023;33(3):298–304.
[3] Eubig PA, Brady MS, Gwaltney-Brant SM et al. Acute renal failure in dogs after the ingestion of grapes or raisins.
[4] The Dog Care Handbook — Things I Wish My Vet Had Told Me, Vine fruits chapter