猫の糖尿病では、早期発見と継続的な管理が重要です。飼い主の方が知っておくべき主な質問と回答をまとめました。



すぐに動物病院を受診すべきサイン
猫が食欲を完全に失ったり、嘔吐・下痢・呼吸困難が見られたら、すぐに病院へ連れて行ってあげてください。血糖値が急激に下がると、脳機能障害やけいれんを引き起こす可能性があります。特にインスリン治療中の猫が倒れたり、反応がなくなったりした場合は緊急事態です。迅速な対応が命を救うこともあります。


| 項目 | 主な特徴 | 主な対処法 | 飼い主の役割 |
|---|---|---|---|
| 初期段階 | 症状が軽く、血糖がわずかに高い | 低炭水化物・高タンパクの食事とインスリンで早期に厳格に血糖をコントロールすると、寛解(インスリン中止)の可能性が高まる | 食事量と時間を統一し、体重をモニタリング |
| 中間段階 | 持続的な喉の渇き・排尿症状、インスリンが必要 | インスリン注射(通常1日2回)、血糖モニタリングを開始 | 注射時間と食事時間を正確に合わせる |
| 慢性段階 | 血糖コントロールが難しく、合併症(DKA・HHS)のリスクが増加 | 定期的な検診、血糖曲線・尿検査を繰り返す | 記録の維持、獣医師との定期的な相談 |
段階別の管理は猫の状態に応じて柔軟に調整する必要があります。

注意:インスリンの過剰投与は危険です
インスリンの投与が不適切だと、血糖値が急激に低下して低血糖状態になることがあります。症状としては、眠気、めまい、けいれん、意識消失などが挙げられます。このような場合は、すぐに糖分を含むもの(砂糖水や蜂蜜など)を与え、または獣医師に連絡してください。注射量は決してご自身で判断して調整しないでください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] The Dog Care Handbook, Things I Wish My Vet Had Told Me, 2023
[2] Notes on Canine Internal Medicine, 4th Ed, 2022
[3] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed, 2021