耳道ポリープは、外耳道や中耳にできる良性の塊で、再発や慢性中耳炎を引き起こす原因となります。早期発見と手術による切除が重要です。


このような場合は、すぐに動物病院へお越しください。
首が片側に強く傾く(斜頸)、眼球がリズムよく揺れる(眼振)、顔の半分が麻痺したように垂れ下がるような症状が見られたら、ポリープが中耳や内耳まで広がっている可能性が高いです。この場合は24時間以内に動物病院を受診してください。放置すると、生涯にわたって平衡感覚の障害が残る恐れがあります。
| 項目 | 犬 | 猫 |
|---|---|---|
| 主な原因 | ポリープ自体はまれ;慢性外耳炎などに伴うことがある | 非腫瘍性ポリープ(若齢が多く、先天的要因の可能性) |
| 発生部位 | 外耳道でまれに報告 | 中耳・耳管から生じて外耳道・鼻咽頭まで拡張 |
| 主な年齢 | 好発年齢は明確でない(まれ) | 主に若齢(多くは7歳以下、平均約3歳) |
| 再発傾向 | 基礎の外耳炎のコントロール次第 | 完全な摘出が難しく再発することがある |
| 治療の優先順位 | 基礎の炎症コントロール+摘出 | 牽引による摘出または外科的な完全摘出 |
獣医学の教科書基準であり、個体ごとの差はあります

手術後の再発防止の鍵
手術で塊を取り除いても、その原因にまでアプローチしなければ再発する可能性があります。アレルギーの管理、耳の洗浄頻度の調整、食物アレルゲンの除去、慢性細菌・酵母感染症の治療などを併せて行う必要があります。特に猫の場合は、引っ張って抜くだけでは根が残ってしまい、完全な除去が難しい場合があるため、再発の可能性を考慮して継続的な経過観察が必要です。術後は一定期間、定期的に耳鏡検査を受けて再発の有無を確認してください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Edition - Otitis Externa and Media
[2] Muller and Kirk's Small Animal Dermatology, 8th Edition - Diseases of Eyelids, Claws, Anal Sacs, and Ears
[3] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 10th Edition