チョコレート、リバー、タンなど、茶色系の毛色を持つ代表的な犬種を小型犬から大型犬までまとめ、茶色い毛色の遺伝的な仕組みと健康管理のポイントも一緒に見ていきましょう。



| 項目 | トイプードル | ダックスフンド | ラブラドールレトリバー | コッカースパニエル | アイリッシュセッター |
|---|---|---|---|---|---|
| 成犬体重 | 3〜4kg | 5〜15kg | 25〜36kg | 11〜15kg | 27〜32kg |
| 茶色の名称 | ブラウン | チョコレートタン | チョコレート | チョコレート | マホガニー |
| 被毛のタイプ | 巻き毛のシングルコート | 短毛/長毛 | 短いダブルコート | 長いウェーブ毛 | 長い直毛 |
| 運動要求量 | 中 | 中 | 高 | 中〜高 | 高 |
| 毛色の退色傾向 | 高い | 低い | 低い | 低い | 低い |
品種標準に基づくものであり、個体ごとに差がある場合があります
茶色い毛の犬が抱えやすい健康問題について知っておきましょう
茶色の毛を持つ犬の健康管理において、遺伝性の皮膚・毛髪疾患に関する知識を身につけておくことが重要です。特に「色素希釈(dilution)」の形質を持つ品種では、色素希釈脱毛症(Colour Dilution Alopecia、CDA)を発症する可能性があります。この疾患は、メラノソームの輸送に障害が生じることで毛幹内に色素が異常に蓄積し、毛が弱く折れやすくなるのが特徴で、ブルー(青灰色)やフェーン(黄褐色)などの希釈カラーの被毛を持つ品種で主に報告されています。希釈遺伝子を持っていてもすべての個体で必ず発症するわけではなく、品種によってリスクの度合いが異なります。茶色の犬を迎える前には、必ず親犬の皮膚・毛髪の健康履歴を確認し、脱毛や皮膚の異常が見られた場合は獣医師にご相談ください。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Ed, Chapter 18 — Coat colour dilution and follicular dysplasia
[2] Welle, M. et al., MLPH Genotype — Melanin Phenotype Correlation in Dilute Dogs, Journal of Heredity, 2009
[3] Schmutz, S. M. & Berryere, T. G., Genes affecting coat colour and pattern in domestic dogs: a review, Animal Genetics 38(6), 2007
[4] McGreevy, P. D. et al., Labrador retrievers under primary veterinary care in the UK: demography, mortality and disorders, Canine Genetics and Epidemiology 5:13, 2018